チャートってよくわかんない…
値動きってどうやって見ればいいのかな?
簡単にチャートを見るコツがあれば教えて!
こんなお悩みに答えます。
この記事の内容
- トレンドラインを引いてみよう!
- レジスタンスラインとサポートラインを引いてみよう!
- ラインを引いて値動きを見える化しよう!
- 簡単なチャートの見方まとめ
この記事を書いている私は、FX歴10年超、パソコンでもスマホでも人との間にも?とにかく線を引くのが大好きな線引きトレーダーです。
「値動きがわからない」というお悩みをよく聞きます。
この記事では、『動く?止まる?FX初心者のための超簡単チャートの見方!』について解説します。
トレンドラインを引いてみよう!
値動きにも『神の見えざる手』は介入します
まず『値動きの見方に正解はない!』です…
記事の冒頭で早くも逃げに入ってるな?と思った方、ちょっと正解ですけど、ほとんどは本当でして、天気ほどじゃないものの人の売買で動く通貨の価格にも『神の見えざる手』はしっかり介入してきます。
だったら最初から「値動きは予想できない」という前提でチャートを見たほうが楽です。気楽にいきましょう!
パッと見でジャっと線を引いてみよう!
上のチャートは、2018年の年末から2019年4月までのドル円の日足チャートです。
この上のチャートの青と赤のローソク足に沿って、2本の斜め線を入れてみてください。
大丈夫、適当でいいです。感覚、パッと見てジャッと線を引いてみてください。
パッと見てジャッと線を引くとこんな感じ
こんな感じになりましたか?正確に一緒でなくていいですよ?
Vの字に近い形で線が引けてれば斜めの角度や上下の位置は適当で大丈夫、ローソク足の捉え方はオッケーです。
このチャートにジャッと引いてもらった斜め線が、値動きのトレンドラインです。
大きな時間のローソク足で全体の値動きのトレンドを掴む
チャートは左から右に時間が進むので、左側の緑線は時間が進むにつれて値下がりしています。
右の緑線は段々と上方向に上がっているので、時間が進むつれて値上がりしている傾向=トレンドといえます。
時々値動きが小さく落ち込むことがありますが、大きな値動きの方向に注目すると値上がりのトレンドに変化はありませんね。
レジスタンスラインとサポートラインを引いてみよう!
まずは値動きのトレンドを掴もう
チャートのローソク足に沿って線を引けば、それがトレンドラインです。
では今年に入ってからのドル円の推移と先週・先々週のチャートをおさらいしながら、2月後半のドル円チャートを実例にして値動きを読み解いていきましょう。
特に、上向き方向の値動きが抑えられている場所(レジスタンスライン)と、下方向の値動きが止まっている場所(サポートライン)に注目します。
上のチャートは、今年1月~2月のドル円の日足です。
紫のトレンドラインが示す通り、今年に入ってから値動きは値上がり傾向ですが、2月になってからやや横ばいの値動きとなり、1月よりも上向きの勢いが衰えて見えます。
次に日足よりも短い1時間足で2月第3週の値動きを詳しく見てみます。
2月第3週のドル円チャート(1時間足)を見てみよう
2019年2月第3週は、月曜日から木曜日まで順調に日足高値を連続更新していきました。
木曜日に111.129と111円台を上に抜けましたが維持できず、その後のニューヨーク時間に一気に下落して前週高値付近の110.580でサポートされたまま終えました。
110.580は上のチャートの下から2本目の紫の線です。
値動きに影響を与える箇所を結ぶラインを引く
上のチャートで上がったり下がったりしようとする値動きを止めている箇所2つを結ぶように引いた水平線が、紫ラインです。
紫ラインを上から順に次の通りです。
111.129付近 | 木(2/14)の上方向の値動きを抑えた。 (レジスタンスライン) |
110.652付近 | 火(2/12)と金(2/15)の上方向の値動きを抑えた。 (レジスタンスライン) |
110.450付近 | 水(2/13)と木(2/14)の下方向の値動きを支えた。 (サポートライン) |
110.250付近 | 金(2/15)の下方向の値動きを支えた。 (サポートライン) |
このように値動きに影響を与えるラインを引くことで、今まで見えなかった値動きが見えてくるようになります。
値動きに影響を与える箇所に注目する
紫ラインに影響を受けている箇所だけを上のチャートから抜き出してみると、上のような丸抜きの箇所になります。
ローソク足が上がったり下がったりしてバラバラに動いているように見えますが、水平ラインを引くことで異なる曜日なのに同じ紫ライン上で抑えられたり支えられている箇所がわかります。
このようにローソク足がよく反応を示すライン、言い換えれば値動きへの影響力が強いラインを知っておくことで、次の値動きを判断する材料としてトレードに活かします。
値動きを抑えるor支えるラインをトレードに活かす
例えば上から2つめの紫ラインは、2/12(火)の左から2つめのマルで上方向の値動きを抑え、さらに2/15(金)の右から1つめのマルで再び上方向の値動きを抑えこんでいます。
2回も上方向の値動きを抑えたことから「この紫ラインはまた上方向の値動きを抑える可能性が高いかも?」と考えます。
また下から2つめの紫ラインは、左から1つめのマルで上方向の値動きを抑えましたが、上に抜かれたあとは左から3つめのマルで下方向の値動きを支える働きに変わっています。
値動きに影響を与える価格帯を炙り出すッ
ラインを引く目的は、値動きに影響を与える価格帯を知ること
このように『抵抗→支持』や『支持→抵抗』などとその働きが真逆になることもあるので、この特性を次の値動きを判断する有力な材料としてトレードに活かします。
この値動きを止めたり支えたりする価格帯は、普段は見えませんが何らかの理由で市場関係者が注目してる価格帯が値動きによって明らかになった価格帯なんです。
この値動きに影響する価格帯にラインを引くことで、トレードに不必要な値動きを除外して注目すべきトレードのタイミングをしっかり絞り込むことができます。
2月第4週のドル円チャート(1時間足)を見てみると…
続いては上のチャートの次の週(2019年2月第4週)になりますが、値動きが活発ではない週になりました。
一つ前の週(2019年2月第3週)の高値安値を更新することなく、終値も先々週の高値安値内に収まりました。
この2月第4週の値動きを見るとやや上向き傾向ではあるものの、2月第3週ほどの一方的な値動き展開とはならず、横ばいのレンジ相場となりました。
レジスタンスラインとサポートラインを引いてみる
2月第3週のチャートに引いた紫ラインに加えて、さらに2月第4週のチャート上に値動きに影響を与えている2つ以上の位置を結ぶように緑ラインを引いてみました。
緑ラインは上から次の通り。
110.950付近 | 2/20(水)の上向きの値動きを抑えた。 (レジスタンスライン) |
110.850付近 | 2/21(木)の上向きの値動きを抑えた。 (レジスタンスライン) |
110.570付近 | 2/20(水)・2/21(木)・2/22(金)の下向きの値動きを支えた。 (サポートライン) |
複数の日時に作用するラインはとても重要
上のチャートで引いた緑ラインも、複数の日時の値動きを抑えたり支えたりしています。
さらに、2019年2月第3週にサポートラインとして機能していた一番下の110.450付近の紫ラインは、2/18(月)と2/19(火)の下方向の値動きを支え続けています。
このように、多くの日時の値動きに影響を与えるということは、トレード参加者みんなにかなり意識されているラインとなります。
より影響の大きいレジスタンスラインやサポートラインは、近い将来に渡って値動きに影響を与え続けるので、今後のトレードの目印になりやすいといえます。
簡単なチャートの見方まとめ
このブログではドル円を中心に毎週のおさらいとして、先週・先々週・今週の値動きを復習してブログ記事として記録しています。
読者さんのトレードスタイルは千差万別ですが、このブログでは共通して使える値動きの材料として、あえてレジスタンスラインとサポートラインの見える化を積極的に取り上げています。
値動きを毎週週末にまとめている記事のカテゴリーも合わせてご覧ください。
結局のところ「値動き」とは?
30分・1時間・1日・1週間など時間の範囲に違いはありますが、チャートとは値動きを見える化したものなので、「チャートの見方」とは「値動きの見方」と言い換えることができます。
さらに「値動きの見方」とは次の3つの内容を把握することといえます。
- いつ
- どの方向に
- どこまで動くのか
「どの方向に」「どこまで動くのか」
「1.いつ」というのは各トレーダーさんのトレード手法によって異なるので、このブログではあまり注目していません。
でも「2.どの方向に」と「3.どこまで動くのか」に関しては、レジスタンスラインやサポートラインを引くことでかなり「見える化」できると考えています。
チャートの見方に自信のないFX初心者さんは、まずは「2.どの方向に」「3.どこまで動くのか」に着目して、日々のチャートの動きを観察するとチャートの見方が変わってくると思います。
あとは、日々繰り返しチャートを観察して値動きを読む目を養うのみ!ですね。