東京時間?ロンドン時間?ニューヨーク時間?
なにか違いがあるんじゃろうか?
ありますので、説明します…
この記事の内容
この記事を書いている私は、FX歴10年超、主に東京時間に出没している真昼間徘徊トレーダーです。
「東京時間やロンドン時間、それにニューヨーク時間ってなに?なんか違うの?」と時々聞かれます。
この記事では、『FX初心者のための為替市場別トレードおすすめガイド』を説明します。
取引時間によって値動きに違いがあります!
朝・夕・晩でトレード参加者が違うんです
このブログを読んでいただいている読者さんのほとんどが日本の方だと思います。ありがたいことにインド、ヨーロッパ、アメリカからのアクセスもチョビッといただいてるんですがw
実はトレードに参加して各通貨を売買しているトレーダーさんが、日本時間の朝・夕・晩によって違うんです。
トレード参加者が違うということは当然値動きも違ってきますから、おのずと朝・夕・晩で値動きの注目ポイントが違ってきてしまうんです。
オセアニア・東京・ロンドン・ニューヨーク…
FXのトレードを始めるとよく聞くのが、東京時間、ロンドン時間、ニューヨーク時間。ひょっとするとオセアニア時間という言葉も聴いたことがあるかもしれませんね。
これら4つの時間は各国の主な取引市場がオープンしている時間帯を指しています。
FXや株式の売買が行われている各国の市場は1日24時間オープンしていて、世界中で休みなく売買が行われています。
主要国が休日の土・日もアラブ諸国ではオープンしている市場がありますがごく少数の取引なので、土・日は売買はお休みといってもよいでしょう。
各国主要市場の特徴って?
各市場の取引時間は?
各主要取引市場の取引時間は次の通りです。記載の時間は日本時間です。
各市場 | 取引時間(標準時間) | 取引時間(サマータイム) |
オセアニア市場 | 6~12時 | 6~12時 |
東京市場 | 9~16時 | 9~16時 |
ロンドン市場 | 17~25時 | 16~24時 |
ニューヨーク市場 | 22~翌朝6時 | 21~翌朝5時 |
オセアニア市場
オセアニア市場の取引時間は6~12時。
主な市場はオーストラリアのシドニー市場と、ニュージーランドのウェリントン市場です。
東京市場
いうまでもなく日本の東京市場の取引時間は9~16時。
東京市場に続いて上海市場と香港市場、それにシンガポール市場の取引時間が続々と続きます。
ロンドン市場
欧州市場とも言いますがイギリスのロンドン市場が圧倒的な取引量と流通量なので、ロンドン市場と言ってしまってよいですね。
ロンドン市場の取引時間は、標準時間のときで17~25時です。
ニューヨーク市場
アメリカのニューヨーク市場の取引時間は21~翌朝6時。
ロンドン市場とともに世界中の取引量のほとんどを占める市場です。
特にロンドン市場と取引時間が重なる21~25時は各国の市場関係者が集中して取引を行うので、各資産の流動性が一気に高まって各通貨の値動きも大きくなります。
FX初心者におすすめの取引時間がありますよ!
値動きが静かなオセアニア・東京市場
オセアニア市場の取引時間はまだ主要各国がまだ寝ている時間帯なので市場参加者が少なく、静かで穏やかな値動きになる傾向があります。
ただ週末に世界的な事案が発生した場合は、真っ先に週明け最初の市場であるオセアニア市場での値動きが一気に活発化することがありますので要注意です。
東京市場の取引時間はロンドン市場とニューヨーク市場がまだオープンしていないので、値動きに勢いを促す大きな材料がない限り比較的安定した値動きになります。
値動きが活発化するロンドン市場とニューヨーク市場
ロンドン市場の取引時間では市場関係者の売買が活発になるので、値動きにハッキリとした勢いが発生します。
ニューヨーク市場の取引時間では潤沢な資金量を持つメリカの市場関係者が大勢参加してくるので、すでに取引が開始されているロンドン市場と合わせて売買が一気に活性化します。
売買の取引量や資金の流動性が一気に高まるので、上昇傾向だった値動きが反転して下落したりと今までの値動きがひっくり返されることもあり、ほかの取引時間よりも値動きに注意してトレードする必要があります。
FX初心者おすすめの取引時間は?
各市場の値動きの特徴とFX初心者のおすすめ度を表にまとめるとこんな感じです。
各市場 | 取引時間 | 値動きの特徴 | FX初心者 おすすめ度 |
オセアニア市場 | 6~12時 | 緩やか | ○ |
東京市場 | 9~16時 | 緩やか | ◎ |
ロンドン市場 | 17~25時 | やや活発 | △ |
ニューヨーク市場 | 22~翌朝6時 | 最も活発 | △ |
最もおすすめの取引時間は、値動きが穏やかな東京時間です。一方で東京時間になかなかトレードできないトレーダーさんも多いはず。
日中の本業を終えて帰宅された後に副業でトレードされるFX初心者さんなら、21時頃からニューヨーク市場に参入されることになりそうですね。
でも、値動きが結構荒いしトレード開始時間にちょうど経済指標発表と重なったりして、ニューヨーク市場って実は玄人好み、FX初心者さんにとってはトレードしにくい時間帯になるんです。
まとめ:おすすめはニューヨーク時間に前日を振返るトレード方法
FX初心者さんにおすすめなのは、当日ニューヨーク時間にいきなり成行でエントリーするのではなく、前日のニューヨーク時間から当日の東京時間までの値動きを振返ることです。
昨晩から翌日の東京時間の値動きの傾向を振返って復習したうえで、翌日の東京時間、もしくはニューヨーク時間のエントリー計画を立てます。
そして当日のニューヨーク時間は前日立てたエントリー計画に沿って、エントリーする/しないを選択するトレード方法が、脱初心者の近道になると思います。
順を追って並べるとこんな感じです。
この『値動きの傾向を調べて計画して、実行/見送りを判断する』という一連の流れをFX初心者のうちから行うことで、トレードの質が上がっていくはずですよ!