【復習】5/27週のユーロドルのおさらいと6/3週の注目ポイント

おさらいと見通し
おさらいと見通し

対メキシコ関税表明に続き中国の対米関税600億ドル発動の発表があり、米ドル関連通貨ペアの流動性が一気に加速する可能性が出てきた。

ユーロドルは今年1月から長い下落傾向の値動きを形成しているが、6/3週以降はその流れが大きく変わる可能性も見えてきた。

6/3週のユーロドルの注目ポイントは次の通り。

  • 中国の対米関税600億ドル発動への米対応と対メキシコ関税表明の余波
  • 1.11730付近を踏み台に1.2120、1.12620付近まで上昇するか?
  • 1.12210を高値に1.11100にサポートされるまで下落するか?
  • 売り買い拮抗で1.11440~1.11730のレンジを形成するか?
のりポン
のりポン

6/3週のユーロドルの値動きは、貿易関連のニュースで大きく変動しそうなので、レジサポラインを目安に値動きをしっかり追いかけてきたいですね!

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2019/5/27(月)~5/31(金)のユーロドルチャートのおさらい

2019/5/20(月)~5/24(金)のユーロドルチャートのおさらい

2019/5/13(月)~5/24(金) ユーロドルチャート(H1)
【2019/5/13(月)~5/24(金) ユーロドルチャート(H1)】
先々週(5/13週)先週(5/20週)
始値1.122981.11598
高値1.126361.12121
安値1.115521.11070
終値1.115841.12052
ボラ108.4pips105.1pips
方向下落横ばい

今年1/10(木)以降、ユーロドルは順調?に下落しており、先々週(5/13週)も大きな流れに逆らうことなく下落。

先週(5/24週)は5/23(木)の米指標の結果からユーロ買いが加速し、一時的にせよやや持ち直して1.12052で終えた。

しかし下落傾向の大きな流れに変わりはなく、1.12120付近の堅い抵抗線を突破できなかった。

2019/5/27(月)~5/31(金)のユーロドルチャートのおさらい

2019/5/27(月)~5/31(金) ユーロドルチャート(H1)
【2019/5/27(月)~5/31(金) ユーロドルチャート(H1)】
先週(5/20週)今週(5/27週)説明
始値1.115981.12090低調スタート
高値1.121211.121511.12120付近に
抑えられる
安値1.110701.111601.11000付近が
しっかりサポート
終値1.120521.116841.11440に乗せる
ボラ105.1pips99.0pips週としては低調
方向横ばい横ばい指標以外
動機無し
月日ボラ説明
5/27(月)28.1pipsジリジリと下げる
5/28(火)39.0pipsジリジリと下げる
5/29(水)48.2pips下げる
5/30(木)27.4pips1.11100付近に
サポートされる
5/31(金)54.6pips1.11730付近の
抵抗で上昇停止
平均39.5pips1週間で
行って来い

2019/5/27(月)~5/31(金)のユーロドルはどう動いた?

2019/5/27(月)~5/31(金) ユーロドルチャート(H4)
【2019/5/27(月)~5/31(金) ユーロドルチャート(H4)】

今週(5/27週)は1.11100~1.11440~1.12120の3本のレジサポラインがよく機能した1週間だった。

下落傾向の大きな流れは緩まず1.11100付近の強力なサポートラインが作用するまで値下がりしたが、対メキシコ関税を表明したトラップ砲が米ドルに被弾し相対的にユーロに買いが入った。

先週(5/24週)は米指標の結果を受けて限定的なユーロ買いドル売りが入ったが、下落傾向を止めるには至っていなかった。

しかし来週6/3週は(1)トランプ砲+(2)中国対米関税600億ドル+(3)米雇用統計週とトリプルサプライズの影響で、下落傾向が続くユーロドルが一気に反発・流動化する懸念も捨てきれない状況だ。

6月の指標発表スケジュールをまとめているので、合わせてご覧いただきたい。

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来週(6/3週)のユーロドルの注目ポイントは?

【2019/1/10(木)~5/31(金) ユーロドルチャート(D1)】
線種価格帯説明
抵抗1.132404/22週高値付近
抵抗1.126204月前後半の
強力な抵抗線
抵抗1.121205/6週の抵抗線
5/13週以降は踏み台に?
抵抗
支持
1.117305月の抵抗・支持線
6月も作用しそう
支持1.114404月レンジの下限
支持1.11100かなり強力な支持線
ここを下抜けると
2年間の値動きがリセット

中国が600億ドルの対米関税報復発動

中国が休場中の週末に600億ドルの対米関税報復を発動、週明け早々にユーロドルが一気に流動化する可能性が出てきた。

今年1/10(木)以降ユーロドルは下落傾向が続いてきたが、1.11100付近の強力なサポートラインの突破を3回試みてすべて下抜けできずに阻止されてきた。

この底堅い1.11100付近を踏み台にして週明けは米ドルを売ってユーロを買う動きが加速し、5ヶ月続いてきたユーロドルの下落傾向が一時停止、あるいは反発上昇するか注視したい。

1.11730付近での値動きに注目

流動的な要素が多い6/3週のスタートだが、今のところ米ドルが買われるサプライズに乏しい状況。

下記3つの要素から、週明け6/3週は1.11730付近を中心にした値動きが展開されそう。

  • 中国の対米関税600億ドル発動への米対応
  • 対メキシコ関税表明の余波
  • 米雇用統計週の様子見相場と結果を受けての値動き

ユーロ買いが加速した場合、1.11730付近を踏み台に1.12120付近の抵抗線まで上昇、ここを突破すると次に1.12620付近の強力な抵抗線までは上昇しそう。

米ドル買いが継続するなら、1.12120付近を高値にして1.11440付近が下落をサポート、ここを下抜けしても1.11100付近の強力な支持線が先週(5/24週と)同様に下落を阻止しそう。

売り買いが拮抗した場合は1.11440付近~1.11730付近の間のレンジを形成する値動きが考えられるが、可能性としては低そうだ。

まとめ:来週(6/3週)のユーロドルのポイントは?

以上を踏まえて、来週6/3週のユーロドルの注目ポイントは次の通り。

  • 中国の対米関税600億ドル発動への米対応と対メキシコ関税表明の余波
  • 1.11730付近を踏み台に1.2120、1.12620付近まで上昇するか?
  • 1.12210を高値に1.11100にサポートされるまで下落するか?
  • 売り買い拮抗で1.11440~1.11730のレンジを形成するか?

長く尾を引いている対外貿易関税問題は市場参加者もトランプ砲含め動向について神経質になっているため、6/3週のユーロドルの値動きにどう影響するのか注目したい。