6/17週はボラティリティ196.5pipsをマークして大きく上昇した。
米ドル利下げ期待によるドル安継続が顕著化した格好だがECBも金融緩和を表明しており、G20サミットを挟んで2019年後半のユーロドルの値動きに注視したい。
これらを踏まえて次週6/24週のユーロドルの注目ポイントは次の通り。
- 値動きの中心は1.13240~1.13430付近
- 1.13900付近、次に1.14370付近に抵抗あり
- 1.13240付近を下抜ければ次は1.12620付近に支持されそう
- 米中と米イランの問題の行方を注視
- G20サミット結果を見守る
7月以降、2019年後半はFOMCとECBの金融緩和合戦に米中・米イランの地政学的問題と絡めて、ユーロドルの値動きもより複雑化しそうですね。
レジサポラインを見極めつつ、上昇・下落・横ばいの3パターンでシンプルにエントリー計画を立てていきたいところです。
2019/6/17(月)~6/21(金)のユーロドルチャートのおさらい
先々週(6/3週)と先週(6/10週)のユーロドルチャートのおさらい
値 | 先々週(6/3週) | 先週(6/10週) |
始値 | 1.11597 | 1.13221 |
高値 | 1.13476 | 1.13435 |
安値 | 1.11597 | 1.12025 |
終値 | 1.13311 | 1.12106 |
ボラ | 187.9pips | 86.7pips |
方向 | 上向き | 下方向 |
先々週(6/3週)は前週(5/27週)の流れを引き継ぎ上昇、ボラティリティ187.9pipsをマーク。
1.13430付近で上値を抑えられるまで、一気に3本のレジスタンスラインを上抜ける上昇を見せた。
続く先週(6/10週)は先々週(6/3週)とは一変し、1.12120付近のサポートラインに支えられるまで大きく下落。
この2週間で1.11597→1.13476→1.12106と大きく乱高下した状態で今週(6/17週)を迎えることとなった。
2019/6/17(月)~6/21(金)のユーロドルチャートのおさらい
値 | 先週(6/10週) | 今週(6/17週) | 説明 |
始値 | 1.13221 | 1.12093 | 様子見 スタート |
高値 | 1.13435 | 1.13777 | 大幅上昇 |
安値 | 1.12025 | 1.11812 | 1.11860付近が 踏み台に |
終値 | 1.12106 | 1.13696 | 勢いを保ちつつ 終える |
ボラ | 86.7pips | 196.5pips | 前週の 2倍以上 |
方向 | 下方向 | 上方向 | 大幅上昇 |
月日 | ボラ | 説明 |
6/17(月) | 43.4pips | 様子見 |
6/18(火) | 61.6pips | 指標を嫌気し ドル買い先行 |
6/19(水) | 67.1pips | ジリ高に FOMCのドル売り |
6/20(木) | 91.7pips | 1.11870付近を 踏み台に上昇 |
6/21(金) | 94.7pips | 米ドル弱含み ドル売り先行 |
2019/6/17(月)~6/21(金)のユーロドルはどう動いた?
ボラティリティ196.5pipsもの大幅上昇だった。
先々週(6/3週)と先週(6/10週)が乱高下だったたため、やや大きな時間のH4足でも方向感のない値動きとなって始まった今週(6/17週)。
週の前半には一時先週(6/10週)の安値を更新する1.11860付近から下抜けを試す場面も見られたが、ここを踏み台に米ドル売りが先行。
6/20(木)早朝のFOMC結果を嫌気するドル売りも後押しし、翌6/21(金)もドル売りが継続し1.13900手前付近まで一気に上値を押し上げた。
次週(6/24週)のユーロドルの注目ポイントは?
線種 | 価格帯 | 説明 |
抵抗 | 1.14370 | 昨年11月・12月と 今年3月の抵抗線 |
抵抗 | 1.13900 | 2月末~3月初の抵抗線 |
抵抗 支持 | 1.13430 | 2月中頃の抵抗線 |
抵抗 | 1.13240 | 4/22週高値付近 |
抵抗 支持 | 1.12620 | 4月前後半の 強力な抵抗線 |
抵抗 | 1.12120 | 5/6週の抵抗線 5/13週以降は踏み台に? |
抵抗 支持 | 1.11730 | 5月の抵抗・支持線 6月も作用しそう |
支持 | 1.11440 | 4月レンジの下限 |
支持 | 1.11100 | かなり強力な支持線 ここを下抜けると 2年間の値動きがリセット |
2019年後半はFOMCとECBから目が離せない
米国と欧州の金融政策については、米連邦準備理事会(FRB)と欧州中央銀行(ECB)が「金融緩和もあり得る」意向を示した。
今週(6/17週)時点ではユーロに対して米ドルが弱まっており、196.5pipsもの大幅上昇につながった。
しかしECBも金融緩和策に前向きな表明をしており、2019年後半はFOMCとECBとの金融緩和合戦の様相となりそうだ。
そうなった場合はユーロドルの値動きにも大きく影響するため、FOMCとECBの政策金利発表、およびFRB議長記者会見・ECB総裁会見のスケジュールを押えておく必要がある。
FOMCおよびECB関連の金融政策発表スケジュールをまとめているので、合わせてご覧いただきたい。
G20サミット開催と米中・イラン問題
6/28(金)・6/29(土)に大阪でG20サミットが開催される。
ここに来て、米国絡みでは米中貿易摩擦問題とイラン核合意離脱・ホルムズ海峡タンカー爆破・ドローン撃墜問題と、何かとキナ臭い。
G20サミットでは米中首脳会談が開催される予定だが、貿易摩擦問題の完全解決は望めない。
一方、対イラン問題では「緊張感は高まっているが、衝突の危険性は幾分和らいでいる」との報道もある。
G20サミットの結果如何によってはユーロドルに大きな影響を与えるだけに、サプライズには注意したい。
値動きの中心は1.13240~1.13430付近か?
しっかり上昇した6/17週のユードドルだが、調整が入るにしても1.13240付近の支持線が下値を支えそうだ。
ドル売りユーロ買いポジションを積み上げる場合は、1.13900付近の抵抗を突破後は次に1.14370付近が重しとなりそうだ。
一方、1.13240付近でサポートできなければ、1.12620付近のサポートラインが下値を支えそう。
まとめ:来週(6/24週)のユーロドルのポイントは?
以上を踏まえて、次週6/24週のユーロドルの注目ポイントは次の通り。
- 値動きの中心は1.13240~1.13430付近
- 1.13900付近、次に1.14370付近に抵抗あり
- 1.13240付近を下抜ければ次は1.12620付近に支持されそう
- 米中と米イランの問題の行方を注視
- G20サミット結果を見守る
1/10(木)以来続いていた下落傾向も6/17週で反転し次週6/24週以降に上昇に転じるのか、その角度をやや緩めながらも下落が再開するのか、引き続きユーロドルの値動きを注視したい。