ユーロドル(EURUSD)の9/7(月)~9/11(金)の復習と9/14(月)~9/18(金)の値動きの見通しをまとめました。
9/10(木)のECB総裁記者会見でラガルド総裁の発言から「ECBはユーロ下落措置を講ずる可能性は低い」「ECBは実際にはユーロ高への打ち手がほぼないのでは?」という見方が市場参加者の間で広がりました。
9/16(水)に予定されている米FOMC政策金利発表・米FRB議長記者会見でドル買い材料が出るか?に注目ですね。
2020/9/7(月)~9/11(金)のユーロドルはどう動いた?
値 | 8/31週 | 9/7週 |
始値 | 1.18938 | 1.18448 |
高値 | 1.20115 | 1.19175 |
安値 | 1.17807 | 1.17530 |
終値 | 1.18395 | 1.18461 |
ボラティリティ | 230.8 | 164.5 |
前週9/1(火)からの下落傾向を引き継いで、週開始直後からユーロ売りドル買いで始まった9/7週。
9/10(木)のECB総裁記者会見でラガルド総裁の「ECBは為替レートを注視しているが金融政策の手段とは考えていない」との発言から「ECBはユーロ下落措置を講ずる可能性は低い」という見方が市場参加者の間で広がり、強いユーロ買いの材料となった。
1.19200付近のレジスタンスラインに接触するまでユーロ買いが進んだ後は利益確定のユーロ売りが入り、前週の終値1.18395に近い終値1.18461で週を終えた。
2020/9/14(月)~9/18(金)の指標発表スケジュール
日付 | スケジュール |
9/14(月) | 18:00 ユーロ圏鉱工業生産指数 |
9/15(火) | 10:30 豪中銀理事会議事録 17:30 英雇用統計 21:30 米NY連銀製造業景気指数 22:15 米鉱工業生産・設備稼働率 |
9/16(水) | 17:30 英消費者物価指数 17:30 英生産者物価指数 18:00 ユーロ圏貿易収支 21:30 米小売売上高 23:30 米IEA週間石油在庫統計 27:00 米FOMC政策金利発表 27:30 米FRB議長記者会見 |
9/17(木) | ☪新月 日銀政策金利発表 18:00 ユーロ圏消費者物価指数確報 20:00 英政策金利発表 20:00 英金融政策委員会(MPC)議事録 21:30 米フィラデルフィア連銀景況指数 21:30 米住宅着工・許可件数 |
9/18(金) |
2020/9/14(月)~9/18(金)のユーロドルの見通しは?
9/10(木)のECB金融政策発表・ECB総裁記者会見の内容から、ECBのユーロ高容認の姿勢が見えてきた。
同時に1.19200~1.19700付近のレジスタンスライン(上のチャートのオレンジの平行線)までユーロ高が進めば、利益確定のユーロ売りで下げに転じる値動きも7月末から続いている。
強いドル買いの材料がない限りは、これまで同様9/14週も1.17700~1.19700間での狭い範囲でレンジを形成しそう。
ただ9/16(水)の米FOMC政策金利発表・米FRB議長記者会見の内容から、ドル売りorドル買い材料が出てくるか?に注目したい。
- ECBは現時点ではユーロ高容認の姿勢
- 一部のECB当局者にはユーロ高への警戒感がある
- 市場参加者の間には「ECBは実際にはユーロ高への打つ手がほぼない」という見方も広がっている
- 7月末以来1.19200~1.19700付近まで上昇すると利益確定のユーロ売りが入る流れができている
- 強いドル買い材料がない限り1.17700~1.19700間でのレンジ形成は続きそう
- 9/16(水)の米FOMC政策金利発表・米FRB議長記者会見でドル買い材料が出るかに注目