ユーロドル(EURUSD)の11/9(月)~11/13(金)の復習と11/16(月)~11/20(金)の値動きの見通しをまとめました。
米製薬大手ファイザーによる有効性の高い新型コロナワクチン開発の一報から米経済成長ペース加速の見方から米ドル買いが進みました。
ただ欧米の新型コロナウィルス感染再拡大に歯止めがかからず、感染防止措置による経済回復への打撃を懸念して安易にリスクオンとはいかない状況が続きそうですね。
2020/11/9(月)~11/13(金)のユーロドルはどう動いた?
値 | 11/2週 | 11/9週 |
始値 | 1.16462 | 1.18893 |
高値 | 1.18909 | 1.19201 |
安値 | 1.16028 | 1.17455 |
終値 | 1.18749 | 1.18329 |
ボラティリティ | 288.1 | 174.6 |
11/9週開始直後からユーロ売りドル買いの流れとなり、1.17700付近のサポートラインに支えられるまで下値を大きく切り下げた。
米制約大手のファイザーが新型コロナウィルス感染防止に有効な臨床試験結果を得られたとの報道から、米経済の成長ペース加速・金利上昇との見方から米ドル買いとなった。
11/9週後半には利益確定の米ドル売りでやや上値を上げたものの、前週11/2週より安い終値1.18329で週を終えた。
2020/11/16(月)~11/20(金)の指標発表スケジュール
日付 | スケジュール |
11/16(月) | 22:30 米NY連銀製造業景況指数 |
11/17(火) | 09:30 豪中銀理事会議事録 22:30 米小売売上高 23:15 米鉱工業生産・設備稼働率 |
11/18(水) | 18:30 英消費者物価指数 18:30 英生産者物価指数 19:00 ユーロ圏消費者物価指数確報 22:30 米住宅着工・許可件数 24:30 米EIA週間石油在庫統計 |
11/19(木) | 22:30 米フィラデルフィア連銀景況指数 |
11/20(金) | 💫米大統領就任式 |
11/21(土) | |
11/22(日) | ☪上弦 |
2020/11/16(月)~11/20(金)のユーロドルの見通しは?
欧米で新型コロナウィルス感染再拡大に歯止めがかからない状況から、リスクオフの流れが強まっている。
加えて、11/12(木)には「経済の先行きは以前不透明なまま」と強調したFRB(米連邦準備理事会)のパウエル議長とECB(欧州中央銀行)のラガルド総裁の発言の影響で、市場では「安易に楽観的な見方はできない」との思惑が働いている。
11/9週にもたらされた新型コロナワクチン開発の進展は市場に安心感を与えたが、欧州各国のロックダウンをはじめとする感染防止措置による欧州経済への打撃を懸念する見方も多い。
また米大統領選挙の開票結果から民主党バイデン候補勝利が確実となったが公式発表はなくトランプ大統領も法廷闘争に持ち込むとの見方から、少なくとも11/20(金)の大統領就任式まで混乱は続きそう。
11/16週は1.17700付近のサポートラインが下値を支えつつ、様子見の値動きとなりそう。
上値は1.18700付近のさじスタンスラインまで、下値は1.17200付近が目安だが下抜けると次は1.16700付近のサポートラインまでとなりそう。
- 欧米の新型コロナ感染再拡大に歯止めがかからずリスク回避の流れが強まっている
- 米FRBと欧州ECBの「経済の先行き不透明」発言もリスク回避の流れを強めている
- 新型コロナワクチン開発による安心感を欧州ロックダウンが打ち消している
- 11/20(金)に就任式を迎える米大統領選挙の混乱はまだ続きそう
- 1.17700付近のサポートラインが下値を支えつつ様子見の値動きとなりそう
- 上値は1.18700付近のさじスタンスラインまで
- 下値は1.17200付近を下抜けると次は1.16700付近のまで