前半は様子見だったが米指標結果を好感する米ドル買いも入り、一時107.210付近まで上昇するも米指標結果がマチマチだったことから勢いを失った。
この流れを受けて次週9/9週のドル円の見通しは…
- 米国と世界の景気後退懸念を払拭する材料に期待
- 107.210付近を見上げながら106.670付近を中心とした値動きに
- ドル買い材料に乏しければ下値の目安は105.800付近となりそう
- 売り買い双方の材料がなければ105.800~107.000間でレンジを形成しそう
FRBのパウエル議長は、米国と世界の景気後退は世界経済の先行き不透明感は心配に及ばないと表明しましたね。
でも、こうした働きかけが強まれば強まるほど、そうではなかったときの反動、つまり期待の裏切りとなった場合は非常に高くつくものです。
9/9週以降も景気減速の懸念材料が出てくるかに注目しながら、トレードを進めたいと思います。
2019/9/2(月)~9/6(金)のドル円チャートのおさらい
値 | 8/26週 | 9/2週 | 月日 | ボラ (pips) |
始値 | 104.972 | 106.065 | 9/2(月) | 48.0 |
高値 | 106.681 | 107.232 | 9/3(火) | 64.7 |
安値 | 104.444 | 105.738 | 9/4(水) | 61.7 |
終値 | 106.254 | 106.917 | 9/5(木) | 92.9 |
ボラ (pips) | 223.7 | 149.4 | 9/6(金) | 48.0 |
方向 | 下方向 | 上方向 | – | – |
2019/9/2(月)~9/6(金)のドル円チャートはどう動いた?
9/2週前半は模様眺めの値動きが続いたが、米中貿易問題の協議再開を模索する動きと、香港デモ収束に向けた動きが報道されると一気にリスクオン・モードに。
米指標結果を好感する米ドル買いも入り、一時107.210付近まで上昇するも米指標結果がマチマチだったことから勢いを失った。
結局、終値106.917と107.000を割り込んで週を終えた。
次週(9/9週)のドル円の見通しは?
線種 | 価格帯 | 説明 |
抵抗 | 112.150 | 昨年10~12月の強力な支持線 4月は強力な抵抗線になる |
抵抗 | 111.000 | 昨年5・6月は抵抗線 4月は支持線となる |
抵抗 | 110.000 | 1月は強力な抵抗線 3月後半は底堅い支持線となる |
抵抗 | 109.250 | 5月中旬・下旬の強い支持線 |
抵抗 | 108.800 | 上のオレンジ線 1月末の強力な支持線 下抜けると今年の上昇傾向は リセット |
抵抗 | 108.600 | 6・7月前半の やや強い抵抗線 |
抵抗 | 108.450 | 1月初のやや弱い抵抗線 |
抵抗 | 108.150 | 下のオレンジ線 1月前半の強力な支持線 今年の値動きの出発点 下抜けるのは容易ではない |
抵抗 | 107.880 | 今年1月前半を支えた支持線 6/3週から108円死守の 限界下値で再登場 非常に強力 |
抵抗 | 107.600 | 年始オーバーシュート後の 戻り値を支えた強力な支持線 下抜けると2018年2~4月に戻る |
抵抗 | 107.210 | 6月半ばの抵抗線 |
抵抗 | 107.000 | 強力な支持線。 6/17週時点で2019年の奈落。 |
抵抗 支持 | 106.670 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
支持 | 106.420 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
支持 | 106.170 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
支持 | 105.800 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
支持 | 105.250 | 2018年2月の 支持線 |
支持 | 104.650 | 2018年3月の 支持線 |
米国と世界の景気後退への懸念は無用か?
スイスで開催された討論会でFRBパウエル議長は、労働市場は引き続き堅調で米国と世界が景気後退に陥る公算は小さいとの見通しを示した。
上記に加えて米指標結果を市場参加者が好感したことにより米ドル買いが進んだが、果たして本当に世界経済の先行き不透明感が払拭されたのか?
9/9週以降も姿勢額的状況を丁寧に確認しながら、トレードを進めていきたい。
106.670付近を中心とした値動きに
9/2週の米重要指標結果がマチマチだったこともあり、一方的な値動きは107.210付近の抵抗にしっかりと押さえ込まれて終了。
この重い107.210付近を見上げながら、106.670付近を中心としてドル買いを模索する1週間になりそう。
またドル売り円買い材料が弱く、下値の目安は105.800付近までとなりそう。
9/9週の指標発表は限られており、積極的な売り買いの材料に乏しいまま進めば、105.800~107.000間の狭い範囲でレンジを形成して週を終えそうだ。
まとめ:次週(9/9週)のドル円の見通しは?
これまでの内容をまとめると、次週9/9週のドル円の見通しは次の通り。
- 米国と世界の景気後退懸念を払拭する材料に期待
- 107.210付近を見上げながら106.670付近を中心とした値動きに
- ドル買い材料に乏しければ下値の目安は105.800付近となりそう
- 売り買い双方の材料がなければ105.800~107.000間でレンジを形成しそう
世界経済の先行き不透明感を杞憂とする動きが強まれば強まるほど、そうではなかったときの反動、つまり期待の裏切りとなった場合は非常に高くつきそうだ。