ドル円(USDJPY)の8/31(月)~9/4(金)の復習と9/7(月)~9/11(金)の値動きの見通しをまとめました。
9/4(金)の米雇用統計の結果から景気後退(リセッション)からの早期回復が難しいという見通しが強まって、ドル安基調がますます高まりそうです。
このドル安トレンドは次年度以降も続く長期的なものになるとの見方が投資家の間で強まっていて、今後もドルを売って円を買う動きに拍車をかけそうですね。
2020/8/31(月)~9/4(金)のドル円はどう動いた?
値 | 8/24週 | 8/31週 |
始値 | 105.763 | 105.429 |
高値 | 106.947 | 106.551 |
安値 | 105.201 | 105.257 |
終値 | 105.434 | 106.241 |
ボラティリティ | 174.6 | 129.4 |
前週8/28(金)の安値105.201となった後、8/31週は105.300付近のサポートラインにしっかりと支えられて週明けからジリジリと値を上げることとなった。
週半ば106.500付近のレジスタンスラインに到達する度に一時的に利益確定のドル売りが入ったが、すぐにジリジリとドル買いが進んだ。
9/4(金)の米雇用統計の結果から「景気後退からの回復には時間が必要」との見方が強まり、ドル売り円買いの動きが強まった。
2020/9/7(月)~9/11(金)の指標発表スケジュール
日付 | スケジュール |
9/7(月) | 【休場】米・カナダ |
9/8(火) | 18:00 ユーロ圏20年第2四半期GDP(確報) 28:00 米消費者信用残高 |
9/9(水) | 23:00 カナダ政策金利発表 |
9/10(木) | ☪下弦 20:45 ECB政策金利発表 21:30 ECB総裁会見 21:30 米生産者物価指数 24:00 米IEA週間石油在庫統計 |
9/11(金) | 21:30 米消費者物価指数 |
2020/9/7(月)~9/11(金)のドル円の見通しは?
ドル円は前月8月以来105.300~107.000間のレンジを形成しているが、中期で見るとコロナショック直前の2/20(木)の高値112.227を起点にドル売り円買いの下落傾向が続いている。
ドル買い材料が乏しい中で106.500付近や107.000付近のレジスタンスラインで利益確定のドル売りが入るなど、リスクオンとならずにボラティリティが低いままレンジを形成する状況はしばらく続きそう。
8/31週に引き続き9/7週も105.300付近の強固なサポートラインが下値を支えるものの、106.500付近のレジスタンスラインが粘り強く上値を抑え込む流れに変化はなさそう。
ただ、9/10(木)に予定されているECB政策金利発表とECB総裁記者会見でユーロ高への言及があるとドル買い材料となる可能性があるので注目しておきたい。
- コロナショック前の2/20(火)からの下落傾向は継続中
- 8月以降は105.300~107.000間でレンジを形成
- 下値は105.300付近を下抜けると104.200付近のサポートラインまで
- 上値は106.500付近の抵抗が粘り強いが上抜けると107.000付近まで
- 9/10(木)のECB政策金利発表とECB総裁記者会見の内容に注目
- ECBからユーロ高懸念が示されるとドル買い材料になる可能性を考慮する