GW明け5/6週以降続くドルスイスフランの下落は6/7週も継続、いやむしろ加速した。
6/3週にあっさり踏み抜いた0.99230付近の強力な支持線は一転、6/10週以降は強力な抵抗線として作用しそうだ。
これらを踏まえて、6/10週のドルスイスフランの注目ポイントは次の通り。
- GW明け5/6週からの下落傾向は継続
- 上昇する場合は0.99230付近が強力な抵抗線になる可能性がある
- 下落する場合は0.98100付近の支持線までは速い値動きになりそう
- レンジを形成する場合は0.98640~0.99230間となりそう
- 今月末のG20開催に向けた米中絡みのニュースに注意
スイスフランに対して米ドルが非常に弱くなっています。
6/10週以降、米中貿易摩擦問題やイラン核開発合意関連問題が米ドルに影響を与えれば、ドルスイスフランも敏感に反応しそうです。
6/10週も引き続き米国絡みのニュースは要チェックですね!
2019/5/27(月)~5/31(金)のドルスイスフランチャートのおさらい
先々週(5/20週)と先週(5/27週)のドルスイスフランチャートのおさらい
値 | 先々週(5/20週) | 先週(5/27週) |
始値 | 1.01027 | 1.00154 |
高値 | 1.01209 | 1.00982 |
安値 | 1.00085 | 1.00009 |
終値 | 1.00169 | 1.00105 |
ボラ | 112.4pips | 97.3pips |
方向 | 下向き | 横ばい |
先々週(5/20週)は前週(5/13週)の安値を割り込んで大きく値下がりし、1.00000の手前でサポートされ1.00169で週を終えた。
先週(5/27週)は5/13週並みに値を戻したが対メキシコ関税表明のトランプ砲に被弾、大きく値を崩し先々週(5/20週)同様1.00000手前でサポートされて週を終えた。
GW明けの5/6週以降下落が続いているが、先々週(5/20週)と先週(5/27週)は2週続けてこの流れを引き継いだ。
2019/6/3(月)~6/7(金)のドルスイスフランチャートのおさらい
値 | 先週(5/27週) | 今週(6/3週) | 説明 |
始値 | 1.00154 | 1.00045 | 先週の下落の 流れ引き継ぐ |
高値 | 1.00982 | 1.00171 | 週明けから 下落続く |
安値 | 1.00009 | 0.98537 | ついに 1.00000割る |
終値 | 1.00105 | 0.98787 | やや戻すも 下落傾向 |
ボラ | 97.3pips | 163.4pips | 大きく下げる |
方向 | 横ばい | 下落 | 下落傾向を 引き継ぐ |
月日 | ボラ | 説明 |
6/3(月) | 106.9pips | 大きく下げる |
6/4(火) | 53.5pips | 様子見 |
6/5(水) | 97.0pips | ブレる |
6/6(木) | 81.9pips | 下げる |
6/7(金) | 90.9pips | 米雇用統計で ドル売り進む |
平均 | 86.0pips | 大きな値動き |
2019/6/3(月)~6/7(金)のドルスイスフランはどう動いた?
今週(6/3週)は、GW明け5/6週以降続く下落傾向をしっかり引き継いで値を下げた1週間だった。
前回のドルスイスフランのおさらいでも指摘していた0.99230付近をあっさり下抜けると下落の勢いは止まらず1.00000付近を貫通、安値0.98537をマークしてようやく下落が収まった。
スイスフランに対して米ドルが非常に弱くなっており、安全資産に対して米ドルが軒並み弱含みで推移している。
引き続き下落圧力は維持されており、1.00000付近を簡単に割り込んでしまった代償は大きなものになりそうだ。
来週(6/10週)のドルスイスフランの注目ポイントは?
線種 | 価格帯 | 説明(いずれも紫線) |
抵抗 | 1.02040 | 4月後半~5月初めの 強力な抵抗線、レンジ上限 |
抵抗 | 1.01590 | 4月後半~5月初めの支持線 レンジ下限 |
抵抗 | 1.01130 | レンジ下限1.01590付近 ブレイク後の抵抗線 |
抵抗 | 1.00550 | しっかりとした支持線 5/28(火)現在は抵抗線 |
抵抗 | 1.00030 | 2月後半の抵抗線 |
抵抗 | 0.99700 | 1月後半の抵抗線 2月後半の支持線 |
抵抗 支持 | 0.99230 | かなり強力な支持線 下抜けると下落加速 |
支持 | 0.98640 | 1月初の抵抗線 |
支持 | 0.98100 | 1月初の やや強い支持線 |
支持 | 0.97470 | 1月初の支持線 今年の奈落 |
ドルスイスフランの下落はどこまで続くのか?
GW明け5/6週以降続くドルスイスフランの下落は、いったいどこまで続くのか?を考えると「米ドル次第」といったところだ。
5/27週・6/3週と2週続けて売りポジションが蓄積されており、売り圧力も衰えていないことを考慮すると、まだ下げ幅を拡大する余地がある。
さらに6/10週は6/13(木)にスイス政策金利発表が予定されており、スイスフラン主導で大きく値が動く可能性がある。
6/27(金)・6/28(土)の2日に渡って大阪府大阪市で開催が予定されているG20サミットに向けて、米ドルが動く要因のひとつである米中貿易摩擦問題に何らかの進展も考慮すべきだろう。
6/10週以降は強力な元支持線が一転、抵抗線となって立ちはだかる?
6/3週までは強力な支持線だった0.99230付近が、6/10週以降は強力な抵抗線となって値動きを抑え込む可能性がある。
仮に0.99230付近を上抜けても次に0.99700付近が待ち構えており、1.00000到達は相当のドル買い材料がなければ難しい状況だ。
一方、反発することなく下落すれば、0.98100付近の支持線までは時間をかけずに到達しそうだ。
ただ2週連続で下落し続けており、米ドル売りの材料が乏しければポジション調整のためにレンジを形成する場合は、0.98640~0.99230間で方向感のない値動きとなりそうだ。
まとめ:(6/10週)のドルスイスフランのポイントは?
これまでの内容をまとめると、6/10週のドルスイスフランの注目ポイントは次の通り。
- GW明け5/6週からの下落傾向は継続
- 上昇する場合は0.99230付近が強力な抵抗線になる可能性がある
- 下落する場合は0.98100付近の支持線までは速い値動きになりそう
- レンジを形成する場合は0.98640~0.99230間となりそう
- 今月末のG20開催に向けた米中絡みのニュースに注意
6/10週は、月末のG20開催に向けた米国絡みの地政学的サプライズから目が離せない1週間になりそうだ。