FOMC政策金利発表・FRB議長記者会見の結果を受けて、6/20(木)に大きく値を下げたドル円。
今週末6/28(金)・6/29(土)に大阪で開催されるG20サミットを睨んで、様子見の値動きとなるか?
一方、G20サミットに先んじてイラン中東問題がさらに顕著化すればドル円に大きな影響を及ぼす可能性もある。
予断を許さない6/24週のドル円の注目ポイントをまとめると次の通り。
- 107.000付近を中心とした値動きになりそう
- レンジ形成なら107.000~107.600間
- ドル売り材料があれば106.670付近まで値下がりしそう
- イランを主とする中東問題を注視したい
- G20サミットの結果は次週7/1週の値動きに影響しそう
イランの中東問題は米国だけでなく、ユーロを主軸とする欧州各国もその対応に苦慮していて予断が許されない状況です。
G20サミットの主要テーマの1番目は「世界経済」、2番目は「貿易・投資」ですが、どんなコミットメントが飛び出すのか注目してます。
2019/6/17(月)~6/21(金)のドル円チャートのおさらい
先々週(6/3週)と先週(6/10週)のドル円チャートのおさらい
値 | 先々週(6/3週) | 先週(6/10週) |
始値 | 108.274 | 108.482 |
高値 | 108.617 | 108.799 |
安値 | 107.617 | 108.158 |
終値 | 108.813 | 108.538 |
ボラ | 80.4pips | 64.1pips |
方向 | 横ばい | 横ばい |
先々週(6/3週)は、107.880~108.450間の非常に狭い範囲で様子見感の強い値動きのまま週を終えた。
先週(6/10週)は先々週(6/3週)よりはやや高値圏での値動きとなったものの、やはり108.150~108.800間の狭い範囲での低調な値動きで終わった。
先々週(6/3週)と先週(6/10週)と2週続けてレンジ相場となり、ドル売り傾向が続くドル円の売り買いの圧力を高めたまま次週につないだ。
2019/6/17(月)~6/21(金)のドル円チャートのおさらい
値 | 先週(6/10週) | 今週(6/17週) | 説明 |
始値 | 108.482 | 108.497 | 様子見 スタート |
高値 | 108.799 | 108.725 | 週初日に 高値 |
安値 | 108.158 | 107.048 | 107円付近で サポート入る |
終値 | 108.538 | 107.325 | やや戻す |
ボラ | 64.1pips | 167.7pips | 大きく動く |
方向 | 横ばい | 下方向 | 下落再開 |
月日 | ボラ | 説明 |
6/17(月) | 25.5pips | 様子見スタート |
6/18(火) | 61.6pips | 108.150付近が サポート |
6/19(水) | 71.7pips | 107.880付近が なんとかサポート |
6/20(木) | 93.0pips | FOMCが引き金で 全面安 |
6/21(金) | 68.7pips | 107.000付近が しっかりサポート |
2019/6/17(月)~6/21(金)のドル円チャートはどう動いた?
今週(6/17週)はドル売り円買いが再開し、107.000付近にサポートされるまでしっかりと値を下げた1週間となった。
特に大きく下げたのは6/20(木)早朝のFOMC政策金利発表・FRB議長記者会見での「年内利下げの可能性示唆」への反応。
翌6/21(金)には調整のドル買いも入って下落はやや収まったものの、イランによるドローン偵察機撃墜への報復攻撃指令・中止の騒ぎもあり、市場の過敏反応が収まらないまま次週に引き継いだ。
次週(6/24週)のドル円の注目ポイントは?
線種 | 価格帯 | 説明 |
抵抗 | 112.150 | 昨年10~12月の強力な支持線 4月は強力な抵抗線になる |
抵抗 | 111.000 | 昨年5・6月は抵抗線 4月は支持線となる |
抵抗 | 110.000 | 1月は強力な抵抗線 3月後半は底堅い支持線となる |
抵抗 | 109.250 | 5月中旬・下旬の強い支持線 |
抵抗 | 108.800 | 上のオレンジ線 1月末の強力な支持線 下抜けると今年の上昇傾向は リセット |
抵抗 | 108.450 | 1月初のやや弱い抵抗線 |
抵抗 | 108.150 | 下のオレンジ線 1月前半の強力な支持線 今年の値動きの出発点 下抜けるのは容易ではない |
抵抗 | 107.880 | 今年1月前半を支えた支持線 6/3週から108円死守の 限界下値で再登場 非常に強力 |
抵抗 | 107.600 | 年始オーバーシュート後の 戻り値を支えた強力な支持線 下抜けると2018年2~4月に戻る |
支持 | 107.000 | 強力な支持線。 6/17週時点で2019年の奈落。 |
支持 | 106.670 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
支持 | 106.420 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
支持 | 106.170 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
支持 | 105.800 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
G20サミット、6/28(金)・29(土)に開催
G20サミットが6/28(金)・6/29(土)の2日間、大阪で開催される。
主要テーマのトップに「世界経済」を掲げているが、市場の注目ポイントは米中首貿易摩擦問題やイランを中心とする中東問題への対応になんらかの進展が見られるか?だろう。
6/24週は様子見の値動きに終始する可能性もあるが、開催日程が来週末とあって翌週(7/1週)に大きく値が動く可能性があり、サプライズ発言や経済ニュースから目が離せない。
今回のG20サミットの詳細は、G20公式サイトをご覧いただきたい。
G20サミットを睨んだ展開に?
2018年4月半ば以来の107円台となった6/17週。
ドル売り圧力はドル円だけでなく各通貨ペアでその傾向が現れており、各国通貨に対して軒並み米ドルが弱くなっている。
6/24週は値動きの強い動機なる指標発表の予定はなく積極的なドル買い要因とならず、上昇はなかなか見込めない状況。
6/24週は107.000付近にサポートされつつも、107.600付近で上値を抑えられる展開になりそう。
G20サミットの結果を睨んだ展開となれば、さらに様子見感が強まり107.000~107.600間の狭い範囲でレンジが形成しそうだ。
G20サミットに先んじて中東問題が顕著化すればドル売り材料となり、2018年4月前半のサポートライン106.670付近が支えるまでは値下がりしそう。
まとめ:次週(6/24週)のドル円の注目ポイントは?
これまでの内容をまとめると、次週6/24週のドル円の注目ポイントは次の通り。
- 107.000付近を中心とした値動きになりそう
- レンジ形成なら107.000~107.600間
- ドル売り材料があれば106.670付近まで値下がりしそう
- イランを主とする中東問題を注視したい
- G20サミットの結果は次週7/1週の値動きに影響しそう
米中貿易摩擦問題とイラン中東問題、この2つがG20サミットで一定の進展・結論が出るのか?そしてドル円にどう影響するのか?をしっかりと注視していきたい。