大きく下落し、いよいよ73円台が見えてきた豪ドル円。
次週6/24週に73円台に突入となるか?が最大の注目ポイントだが、地政学的に関係の深い米中両国の貿易摩擦問題やG20サミット開催を睨んた値動きが展開されそう。
そんな状況の中で、次週6/24週の豪ドル円の注目ポイントまとめると次の通り。
- いよいよ73円台に突入するかに注目
- G20を意識して74.000付近で小幅な値動きとなるか?
- 74.500付近を上抜けても75.000付近で抑え込まれそう
- 73円台では73.500付近と73.000付近で支持線が待ち受けている
4/17(水)より続く下落傾向は勢いを失っておらず、上値は重く一度動機付けば73円台に突入しそうな状況。
正直なところ、方向感なく動かれるよりは様子見を期待したいところ。
丁寧に値動きを追いかけていきたい週になりそうです。
2019/6/17(月)~6/24(金)の豪ドル円チャートのおさらい
先々週(6/3週)と先週(6/10週)の豪ドル円チャートのおさらい
値 | 先々週(6/3週) | 先週(6/10週) |
始値 | 75.020 | 76.009 |
高値 | 75.902 | 76.009 |
安値 | 74.967 | 74.482 |
終値 | 75.724 | 74.567 |
ボラ | 93.5pips | 152.7pips |
方向 | 横ばい | 下方向 |
前週(5/27週)と前々週(5/20週)の流れを受けて、先々週(6/3週)はジリ安ながらもほぼ横ばいの値動きで週を終えた。
先週(6/10週)は週初めに76円突破を目指す思惑も働いたが達成できず、74円前半まで大きく値を下げた。
5月後半こそやや鈍った印象があるが4/17(水)より続く下落傾向は依然衰えないまま、今週(6/17週)に引き継いだ。
2019/6/17(月)~6/21(金)の豪ドル円チャートのおさらい
値 | 先週(6/10週) | 今週(6/17週) | 説明 |
始値 | 76.009 | 74.562 | 初日 ほぼ高値 |
高値 | 76.009 | 74.780 | 74.800付近 重たい |
安値 | 74.482 | 73.929 | 74.000が なんとかサポート |
終値 | 74.567 | 74.362 | やや戻して 週を終える |
ボラ | 152.7pips | 85.1pips | 低調 |
方向 | 下方向 | 横ばい | 方向感なく |
月日 | ボラ | 説明 |
6/17(月) | 62.6pips | シドニー市場 終了後に売られる |
6/18(火) | 73.7pips | 東京時間で売られ ロンドン時間で調整買い |
6/19(水) | 46.9pips | ジリ安 |
6/20(木) | 54.9pips | 乱高下 |
6/21(金) | 39.3pips | 落ち着く |
2019/6/17(月)~6/21(金)の豪ドル円チャートはどう動いた?
今週(6/17週)は売り買いが交錯する展開となったが、結果はジリ安で週を終えた。
先週(6/10週)の下落傾向再開を受けて始まった今週(6/17週)は、6/18(火)と6/20(木)に74円下抜けを試す円買い豪ドル売りが相次いだ。
しかしその度に74.000付近の強力なサポートラインが下落を阻止、74.362と曖昧な終値となった。
74円より下に抜けさせない・抜けさせたくない向きが強く働いたが下落圧力は依然衰えておらず、売り買いの攻防の結論を次週(6/24週)に持ち越す格好となった。
次週(6/24週)の豪ドル円の注目ポイントは?
線種 | 価格帯 | 説明 |
抵抗 | 80.500 | 4/18(木)高値付近 |
抵抗 | 79.600 | 2019年レンジ上限 |
抵抗 | 77.800 | 2019年レンジ下限 |
抵抗 | 77.000 | 今年1月前半の 強力な支持線 |
抵抗 | 76.400 | 2016年6~9月の 強力な支持線。 |
抵抗 | 75.400 | 年始オーバーシュート直後の支持線 ここを抜けると新たな局面に移行 |
抵抗 | 75.000 | 市場が死守する支持線 |
支持 | 74.100 | 2019年の奈落 |
支持 | 73.000 | 2016年6月後半の 強力な支持線 |
74円を下抜けて73円台に突入か?
先週(6/17週)のおさらい記事では『過去の値動きに見る、豪ドル円の底値73円付近』というテーマで、過去の73円台の値動きについてもまとめた。
この記事の中で過去73円台に突入した際は、前後1円の範囲でサポートされた後に上昇している傾向が見られた。
先週(6/17週)に終値で73円台とならなかったため、引き続き73円台に突入するか?が次週6/24週の注目ポイントになってくるだろう。
下落傾向は継続中
上記1日足のチャートにある緑の斜め線は、今年4/17(水)より下落傾向が継続中であること示している。
今週(6/17週)と同様に74.000付近の支持線が機能し続けると、下落傾向と相まって売り圧力が高まる可能性がある。
次週6/24週末となる6/28(金)・6/29(土)には大阪でG20サミットの開催が予定されているため、動機がない場合は様子見の値動きとなる可能性もある。
74.100付近を中心とした値動きとなるか?
G20サミットを見守る向きが強いと、74.100付近を底にして小幅な値動きが続く1週間となりそう。
上値を切り上げる動機があれば再び75円台にチャレンジすることになるが、その場合は74.500付近の抵抗線を上抜けることが必要。
円買い豪ドル売りが進み74.100付近の支持線をあっさり下抜ければ、73.500付近で軽くサポートが作用しそうだが、下落傾向の後押しにより73.000付近までは早い値動き展開となりそう。
まとめ:次週(6/24週)の豪ドル円の注目ポイントは?
これまでの内容をまとめると、次週6/24週の豪ドル円の注目ポイントは次の通り。
- いよいよ73円台に突入するかに注目
- G20を意識して74.000付近で小幅な値動きとなるか?
- 74.500付近を上抜けても75.000付近で抑え込まれそう
- 73円台では73.500付近と73.000付近で支持線が待ち受けている
次週6/24週は豪ドル円に直接影響する指標発表は予定されておらず小幅な値動きとなりそうだが、米中両国と地政学的に関係が深いだけに、米中絡みのサプライズには注意したいところだ。