今週(6/24週)は。一時的に0.97000付近を踏み抜く場面も見られたが、概ねレンジを形成して狭い範囲の値動きに終始した。
次週(7/1週)は7/5(金)に米雇用統計発表があり、引き続きレンジを形成する可能性がある。
何らかのサプライズで瞬間的にレンジを破る場合に備えて、上値の抵抗線・下値の支持線をよく確認しておきたいところだ。
これらを踏まえて、7/1週のドルスイスフランの注目ポイントをまとめた。
2019年の上半期が終了して次週(7/1週)より下半期に突入します。
米国にまつわる地政学的リスクは混迷の度を増している状況なので、ドルスイスフランの値動きを注意深く見守っていきたいです。
2019/6/24(月)~6/28(金)のドルスイスフランチャートのおさらい
先々週(6/10週)と先週(6/17週)のドルスイスフランチャートのおさらい
値 | 先々週(6/10週) | 先週(6/17週) |
始値 | 0.98910 | 0.99824 |
高値 | 0.99952 | 1.00146 |
安値 | 0.98778 | 0.97562 |
終値 | 0.99877 | 0.97620 |
ボラ | 117.4pips | 258.4pips |
方向 | 上向き | 下向き |
先々週(6/10週)は、前週(6/3週)後半の0.98640付近のサポートを踏み台にした反発から、1.00000手前までしっかり上昇。
先週(6/17週)は先々週(6/10週)の流れを受けて上昇を試みたが、1.00000付近にしっかり押え込まれた後は0.97470手前でサポートされるまでボラティリティ258.4pipsもの大幅下落で週を終えた。
先々週(6/10週)と先週(6/17週)の値動きから、今年のGW明けから続くドルスイスフランの下落傾向は弱まったかに見えたが、しっかりと継続して今週(6/24週)を迎えた。
2019/6/24(月)~6/28(金)のドルスイスフランチャートのおさらい
値 | 先週(6/17週) | 今週(6/24週) |
始値 | 0.99824 | 0.97547 |
高値 | 1.00146 | 0.98141 |
安値 | 0.97562 | 0.96938 |
終値 | 0.97620 | 0.97649 |
ボラ | 258.4pips | 120.3pips |
方向 | 下向き | 横ばい |
月日 | ボラ | 説明 |
6/24(月) | 73.0pips | 下げる |
6/25(火) | 83.2pips | 一時0.97000を 割り込むが反発 |
6/26(水) | 41.4pips | ジリ高 |
6/27(木) | 55.0pips | 0.98100に 上値を押えられる |
6/28(金) | 36.2pips | 0.97470付近が サポート |
2019/6/24(月)~6/28(金)のドルスイスフランはどう動いた?
今週(6/24週)はG20サミット開幕を睨んでなのか、0.97000~0.98000間の比較的狭い範囲での値動きに終始した。
週の初めには0.97000を割り込んで一時0.96980付近まで値を下げる場面があったが、2018年9月と10月の半ばに強く作用した支持線にサポートされ、0.97470付近まで回復している。
一方で0.98100付近にしっかりと上値を押えられた辺り、先週(6/17週)のドル売りフラン買いポジション蓄積による下落のプレッシャーは続いている状況だ。
来週(7/1週)のドルスイスフランの注目ポイントは?
線種 | 価格帯 | 説明(いずれも紫線) |
抵抗 | 1.02040 | 4月後半~5月初めの 強力な抵抗線、レンジ上限 |
抵抗 | 1.01590 | 4月後半~5月初めの支持線 レンジ下限 |
抵抗 | 1.01130 | レンジ下限1.01590付近 ブレイク後の抵抗線 |
抵抗 | 1.00550 | しっかりとした支持線 5/28(火)現在は抵抗線 |
抵抗 | 1.00030 | 2月後半の抵抗線 |
抵抗 | 0.99700 | 1月後半の抵抗線 2月後半の支持線 |
支持 | 0.99230 | かなり強力な支持線 下抜けると下落加速 |
支持 | 0.98640 | 1月初の抵抗線 |
支持 | 0.98100 | 1月初の やや強い支持線 |
支持 | 0.97470 | 1月初の支持線 |
支持 | 0.97160 | 1月初の支持線 |
支持 | 0.96980 | 2018年9月半ばと 10月半ばの抵抗線 |
支持 | 0.96500 | 2018年9月の 強い支持線 |
7/5(金)は米雇用統計発表
7/5(金)に米雇用統計発表があり、今週(6/24週)に引き続きレンジを形成する可能性がある。
その場合は0.97160~0.98100間の狭い範囲が想定される。
米中・朝鮮半島・中東の地政学的サプライズによっては瞬間的に動機付くことも考慮しておきたい。
上値は0.98640付近、下値は0.96980付近に注目
上振れた場合でも0.98100付近は厚い抵抗層となって突破は難しく、下落傾向が衰えていない中で次に控える0.98640付近への到達は更に厳しいと考えられる。
一方、下落傾向継続の中でドル売りスイスフラン買いが入ると、0.97160付近は易々とした抜けそうだ。
その際はまず0.96980付近のサポートの作用に注視し、次は0.96500付近までは速い値動きとなりそうだ。
まとめ:次週7/1週のドルスイスフランの注目ポイントは?
これまでの内容をまとめると、7/1週のドルスイスフランの注目ポイントは次の通り。
- 下落傾向継続中
- 7/5(金)に米雇用統計発表がある
- レンジ形成なら0.97160~0.98100間の狭い範囲の値動きに
- レンジの上0.98640付近に抵抗があるが到達は厳しそう
- レンジの下0.96980付近のサポート到達までは速そう
- 米中・朝鮮半島・中東絡みのサプライズに注意
2019年の上半期が終了して次週(7/1週)より下半期に突入するが、ドルスイスフランに大きな影響を与える地政学的リスクは収束どころか混迷の度を増している状況だ。
引き続き米国に関係するサプライズに注意して、値動きを追いかけていきたい。