8/5週・8/12週と2週連続で、107.000付近の抵抗に押さえ込まれ上昇を阻まれている。
一方で上値と同様に下値方向では105.250付近のサポートもよく作用しており、徐々にボラティリティの圧力が増している印象。
この流れを受ける次週8/19週のドル円の見通しは…
- ドル買い材料の不足は継続
- 米中貿易問題と世界経済の先行き不透明感に進展なし
- 106.170付近を中心に、上値目標は107.000付近の突破
- 下値は105.250付近を下抜けると104.650付近が目標に
- サプライズへの反応による突発的な値動きに注意
8/5週・8/12週と2週間続けて105.250~107.000間の狭い値動きとなってます。
徐々にボラティリティは蓄積されてきているので、サプライズなどによる突発的な値動きに要注意ですね。
2019/8/12(月)~8/19(金)のドル円チャートのおさらい
値 | 8/5週 | 8/19週 | 月日 | ボラ (pips) |
始値 | 106.528 | 105.554 | 8/12(月) | 64.2 |
高値 | 107.088 | 106.977 | 8/13(火) | 191.2 |
安値 | 105.497 | 105.049 | 8/14(水) | 111.6 |
終値 | 105.950 | 106.355 | 8/15(木) | 107.5 |
ボラ (pips) | 159.1 | 192.8 | 8/16(金) | 47.6 |
方向 | 下方向 | 横ばい | – | – |
2019/8/12(月)~8/19(金)のドル円チャートはどう動いた?
8/12週は前週8/5週の下落の流れを引き継いで始まり、初日8/12(月)は105.250付近でサポートされるまで値を下げた。
翌8/13(火)夜に体中間税実施の一部延期のトランプ砲によりドル買い円売りが一気に加速、107.000付近の抵抗に押えられるまで上昇した。
その後は調整のドル売りが入り値を下げたがジリ高で推移して、終値105.950で週を終えた。
次週(8/19週)のドル円の見通しは?
線種 | 価格帯 | 説明 |
抵抗 | 112.150 | 昨年10~12月の強力な支持線 4月は強力な抵抗線になる |
抵抗 | 111.000 | 昨年5・6月は抵抗線 4月は支持線となる |
抵抗 | 110.000 | 1月は強力な抵抗線 3月後半は底堅い支持線となる |
抵抗 | 109.250 | 5月中旬・下旬の強い支持線 |
抵抗 | 108.800 | 上のオレンジ線 1月末の強力な支持線 下抜けると今年の上昇傾向は リセット |
抵抗 | 108.600 | 6・7月前半の やや強い抵抗線 |
抵抗 | 108.450 | 1月初のやや弱い抵抗線 |
抵抗 | 108.150 | 下のオレンジ線 1月前半の強力な支持線 今年の値動きの出発点 下抜けるのは容易ではない |
抵抗 | 107.880 | 今年1月前半を支えた支持線 6/3週から108円死守の 限界下値で再登場 非常に強力 |
抵抗 | 107.600 | 年始オーバーシュート後の 戻り値を支えた強力な支持線 下抜けると2018年2~4月に戻る |
抵抗 | 107.210 | 6月半ばの抵抗線 |
抵抗 | 107.000 | 強力な支持線。 6/17週時点で2019年の奈落。 |
抵抗 | 106.670 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
抵抗 | 106.420 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
支持 | 106.170 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
支持 | 105.800 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
支持 | 105.250 | 2018年2月の 支持線 |
支持 | 104.650 | 2018年3月の 支持線 |
乏しいドル買い材料
米ドルを買いたい向きは多いが、材料不足でサプライズに飛びつかなくてはいけない状況が続いている。
対中関税実施の一部延期で市場はドル買いで反応したが、所詮延期なので期限がある。
世界経済の先行き不透明感は衰えておらず、一時的にドル買いが入っても長続きしない。
目下の目標は107.000付近の突破
8/5週・8/12週と2週連続で、107.000付近の抵抗により上抜けに失敗している。
106.170付近を中心に105.800~106.870間で様子を見つつ、再度107.000付近を突破できるかに注目。
一方で下値は105.250付近の強いサポートに期待だが、万が一ここを下抜けると昨年年末のフラッシュクラッシュ時に付けた104.650付近が下値の目標になってくる。
まとめ:次週(8/19週)のドル円の見通しは?
これまでの内容をまとめると、次週8/19週のドル円の見通しは次の通り。
- ドル買い材料の不足は継続
- 米中貿易問題と世界経済の先行き不透明感に進展なし
- 106.170付近を中心に、上値目標は107.000付近の突破
- 下値は105.250付近を下抜けると104.650付近が目標に
- サプライズへの反応による突発的な値動きに注意
陽線・陰線の違いはあれど、8/5週・8/12週と2週間続けて105.250~107.000間の狭い値動きとなっている。
ドル買い材料に乏しく方向感のない値動きは当面続きそうなので、トランプ砲などサプライズ・ニュースに注意したい。