8/26週に入って米中関税問題にやや融和ムードが漂ったことがドル買いを誘い、日を追うごとにドル買いが進み1.09460付近の手前にあるサポートラインまで下落。
9/1(日)の対中関税発動と対米報復関税発動で、週明けにどこまでユーロ買いを誘発できるか?に注目したい。
これを踏まえて次週9/2週のユーロドルの見通しは次の通り。
- ユーロドルは2007年7月以降、下落トレンドを継続している
- 1.10920~1.03340間の下位のレンジへの移行完了となるかに注目
- 1.09900付近を中心に米雇用統計までは様子見の値動きに
- 上値の目安は1.10750付近の強い抵抗まで
- 下値の当面の目安は1.09640付近のサポートラインまで
- ユーロ売り材料次第では1.09500付近まで下げる可能性もある
米ドルも強くはないですが、やはりユーロの弱さが際立ってしまってますね。
残念ながらユーロ売り材料ばかりが目立ってしまっているのが、今のユーロドルと言えそうです。
2019/8/26(月)~8/30(金)のユーロドルチャートのおさらい
値 | 8/19週 | 8/26週 | 月日 | ボラ (pips) |
始値 | 1.10922 | 1.11498 | 8/26(月) | 69.7 |
高値 | 1.11531 | 1.11639 | 8/27(火) | 30.3 |
安値 | 1.10516 | 1.09633 | 8/28(水) | 24.6 |
終値 | 1.11376 | 1.09936 | 8/29(木) | 51.5 |
ボラ | 101.5 | 200.6 | 8/30(金) | 97.1 |
方向 | 横ばい | 下方向 | – | – |
2019/8/26(月)~8/30(金)のユーロドルはどう動いた?
前週8/19週の最終日に対中関税発表の影響でドルを売ってユーロを買う値動きとなったが、8/26週に入って米中関税問題にやや融和ムードが漂ったことがドル買いを誘った。
8/26週は初日に1.11730付近手前で上昇傾向が失速。
日を追うごとにドル買いが進み、1.09460付近の手前にあるサポートラインまで下落。
前週8/19週の2倍の200pipsのボラティリティで、一気にドル高ユーロ安となった。
次週(9/2週)のユーロドルの見通しは?
線種 | 価格帯 | 説明 |
抵抗 | 1.14370 | 昨年11月・12月と 今年3月の抵抗線 |
抵抗 | 1.14100 | 今年2月末の抵抗線 |
抵抗 | 1.13900 | 2月末~3月初の抵抗線 |
抵抗 | 1.13430 | 2月中頃の抵抗線 |
抵抗 | 1.13240 | 4/22週高値付近 |
抵抗 | 1.12770 | 4月前後半の 強力な抵抗線 |
抵抗 | 1.12120 | 5/6週の抵抗線 5/13週以降は踏み台に? |
抵抗 | 1.11730 | 5月の抵抗・支持線 6月も作用しそう |
抵抗 | 1.11440 | 4月レンジの下限 |
抵抗 | 1.11100 | かなり強力な支持線 ここを下抜けると 2年間の値動きがリセット |
抵抗 | 1.10750 | 2019年7月末の 支持線 |
抵抗 | 1.10560 | 2017年5月前半の抵抗線 |
抵抗 | 1.10270 | 2019年8月の 支持線 |
支持 | 1.09900 | 2017年 4月・5月の抵抗線 |
支持 | 1.09460 | 2017年 4月・5月の抵抗線 |
支持 | 1.08700 | 2017年4月・5月の 強力な支持線 |
2007年以降、下落トレンドを維持
ユーロドルは2007年7月以降、下落トレンドを継続している。
そんな中、2017年6月~2019年7月まで1.10920~1.25545間のレンジから下方向にレンジブレイクするかどうか?が現在の値動きとなっている。
米ドルの買い材料よりもドイツの指標悪化や英国のEU離脱問題などユーロの売り材料が豊富であるため、ユーロを売ってドルを買うトレンドは今後も継続すると思われる。
先月8月はすでにこれまでのレンジの下限1.10920付近を終値で下抜けており、次の1.10920~1.03340間の下位のレンジへの移行を終えつつあるようだ。
1.09900付近を中心に様子見の値動きに
9/1(日)の対中関税発動と対米報復関税発動の関税合戦が再発、週明けの値動きは軟調と思われる。
1.09900付近を中心に米雇用統計までは様子見の値動きとなりそうだ。
上値の目安は1.10750付近の強い抵抗まで、下値の当面の目安は1.09640付近のサポートラインまで。
しかしユーロ売り材料が出てこれば、1.09640付近を下抜けて1.09500付近まで下落することも考えられる。
まとめ:次週9/2週のユーロドルの見通しは?
以上を踏まえて、次週9/2週のユーロドルの見通しは次の通り。
- ユーロドルは2007年7月以降、下落トレンドを継続している
- 1.10920~1.03340間の下位のレンジへの移行完了となるかに注目
- 1.09900付近を中心に米雇用統計までは様子見の値動きに
- 上値の目安は1.10750付近の強い抵抗まで
- 下値の当面の目安は1.09640付近のサポートラインまで
- ユーロ売り材料次第では1.09500付近まで下げる可能性もある
米ドルも強くはないが、やはりユーロの弱さが際立ってしまう。
残念ながらユーロ売り材料ばかりが目立ってしまっているのが、今のユーロドルと言えそうだ。