ドル円(USDJPY)の11/9(月)~11/13(金)の復習と11/16(月)~11/20(金)の値動きの見通しをまとめました。
新型コロナワクチンの高い効果が認められる治験結果で一気にリスクオンの上昇相場となりましたが、長続きせず105.300付近に抑えられましたね。
新型コロナ感染拡大は欧米経済に長期的な影響を与えるとの懸念から、各国の追加の経済対策や経済成長プログラムの実施までリスク回避の値動きはしばらく続きそうです。
2020/11/9(月)~11/13(金)のドル円はどう動いた?
値 | 11/2週 | 11/9週 |
始値 | 104.446 | 103.32 |
高値 | 105.344 | 105.676 |
安値 | 103.177 | 103.186 |
終値 | 103.368 | 104.617 |
ボラティリティ | 216.7 | 249.0 |
11/9(月)に米製薬大手ファイザーが開発中の新型コロナワクチンが高い効果を示したとの報道から一気にリスクオンとなり、一日のボラティリティ246.0をつけて大幅に上昇した。
105.300付近のレジスタンスラインに到達すると利益確定のドル売り円買いが入り、落ち着きを取り戻した。
11/13(金)になると欧米の新型コロナウィルス感染再拡大に歯止めがかからない状況を懸念して再び安全資産の円買いが再開、週足で長い上ヒゲを残して終値104.617と104円台に値を戻して週を終えた。
2020/11/16(月)~11/20(金)の指標発表スケジュール
日付 | スケジュール |
11/16(月) | 22:30 米NY連銀製造業景況指数 |
11/17(火) | 09:30 豪中銀理事会議事録 22:30 米小売売上高 23:15 米鉱工業生産・設備稼働率 |
11/18(水) | 18:30 英消費者物価指数 18:30 英生産者物価指数 19:00 ユーロ圏消費者物価指数確報 22:30 米住宅着工・許可件数 24:30 米EIA週間石油在庫統計 |
11/19(木) | 22:30 米フィラデルフィア連銀景況指数 |
11/20(金) | 💫米大統領就任式 |
11/21(土) | |
11/22(日) | ☪上弦 |
2020/11/16(月)~11/20(金)のドル円の見通しは?
米大統領選挙の開票結果に関する混乱が続く最中、欧米の新型コロナウィルス感染再拡大に拍車がかかり欧米経済回復ペース鈍化の懸念が強まっている。
11/12(木)にはFRBパウエル議長とECBラガルド総裁が「経済の先行きは以前不透明なまま」と表明、市場もファイザーの新型コロナワクチン開発だけでは楽観視できない見方が多い。
結局のところ、新型コロナウィルス感染再拡大は経済の成長ペースに長期的に影響を与えるとの見方から、FRBやECB、各国議会の協力の下で追加の経済対策や経済成長プログラムの拡大が求められる状況は当面続きそう。
11/16週は、104.200付近のサポートラインが下値を支えながらリスクオン材料を模索する展開となりそう。
上値の目安105.300付近のレジスタンスラインと、下値の目安は103.100付近のサポートラインの間での値動きとなりそう。
売り買い材料となるサプライズ報道に注意しておきたい。
- 米大統領選挙の開票結果に関する混乱が続いている
- 欧米新型コロナ感染再拡大で欧米経済回復ペース鈍化の懸念は続きそう
- FRBとECBの「経済の先行きは以前不透明なまま」表明もリスク回避を強めている
- 新型コロナ感染拡大は経済成長ペースに長期的な影響を与える
- 追加の経済対策や経済成長プログラムの拡大が求められる状況は続きそう
- 104.200付近が下値を支えながら売買材料を模索する展開に
- 上値の目安105.300付近のレジスタンスラインまで
- 下値の目安は103.100付近のサポートラインまで