穏やかに始まった8/19週は、72.260付近の抵抗に押えられながらも僅かなジリ高で推移したが、8/23(金)になって中国の対米報復関税実施表明を受けて一気に流動化。
中国の対米報復関税表明に対抗したトランプ大統領の対中追加関税実施表明により、値動きは一気に流動化。
71.200付近にサポートされたものの、8/7(水)の安値70.741に迫る安値71.030を付けて、終値71.156で波乱含みの週を終えた。
そんな次週8/26週の豪ドル円の見通しは…
- 世界経済の先行き不透明感は継続
- G7サミットでの景気回復策は望み薄?
- 8/26週は週明け早々から激しい値動きとなりそう
- 下値は70.500付近、次いで69.600付近のサポートラインまで
- 上値は73.000付近の抵抗まで
- 今年年始のようなフラッシュクラッシュ発生に備える
世界的に景気減速感が漂う中、明るい材料がなく具体的な景気刺激策にも期待できず我慢の1週間になりそうですね。
資金管理をしっかりと行ないたい週になりそうです。
2019/8/19(月)~8/23(金)の豪ドル円チャートのおさらい
値 | 8/12週 | 8/19週 | 月日 | ボラ (pips) |
始値 | 71.573 | 72.012 | 8/19(月) | 33.1 |
高値 | 72.929 | 72.405 | 8/20(火) | 45.3 |
安値 | 70.900 | 71.030 | 8/21(水) | 42.9 |
終値 | 72.073 | 71.156 | 8/22(木) | 52.4 |
ボラ | 202.9 | 137.5 | 8/23(金) | 107.9 |
方向 | 横ばい | 下方向 | – | – |
2019/8/19(月)~8/23(金)の豪ドル円チャートはどう動いた?
前々週8/5週の下落傾向がようやく収まって下げ止まった8/12週の流れを受けて、様子見で始まった8/19週。
72.260付近の抵抗に押えられながらも穏やかなジリ高で推移したが、8/23(金)になって中国の対米報復関税実施表明を受けて一気に流動化。
FRBパウエル議長講演での更なる追加利下げ発言や中国の報復関税実施表明へのトランプ大統領のTwitterによる対抗表明により、円買いに流れた。
71.200付近にサポートされたものの、8/7(水)の安値70.741に迫る安値71.030を付けて、終値71.156で波乱含みの週を終えた。
次週(8/26週)の豪ドル円の注目ポイントは?
線種 | 価格帯 | 説明 |
抵抗 | 80.500 | 4/18(木)高値付近 |
抵抗 | 79.600 | 2019年レンジ上限 |
抵抗 | 77.800 | 2019年レンジ下限 |
抵抗 | 77.000 | 今年1月前半の 強力な支持線 |
抵抗 | 76.400 | 2016年6~9月の 強力な支持線 |
抵抗 | 76.000 | 5月末と7月の 抵抗線 |
抵抗 | 75.840 | 7月前半の抵抗線 7月後半の支持線 |
抵抗 | 75.600 | 6/24週後半の やや弱い抵抗線 |
抵抗 | 75.400 | 年始オーバーシュート 直後の支持線 ここを抜けると 新たな局面に移行 |
抵抗 | 75.250 | 6月初めと7月半ばの 支持線 |
抵抗 | 75.000 | 市場が死守する支持線 |
抵抗 | 74.100 | 強力な支持線 |
抵抗 | 73.000 | 2016年6月後半の 強力な支持線 |
抵抗 | 72.260 | 2009年7月前半の 支持線 |
抵抗 | 71.800 | 2019年8月前半の 支持線 |
支持 | 71.200 | 2009年7月前半の 支持線 |
支持 | 70.500 | 2008年11月の 抵抗線 |
支持 | 69.600 | 2009年3月の 抵抗線 |
もはやG7サミットの世界経済の回復策云々どころではなく?
8/24(土)~8/26(月)までフランスのビアリッツでG7サミットが開催される。
混迷の度を増す世界経済の先行き不透明感払拭への足掛かりを得たいところだが、参加各国とも足元に火がついている状態でそれどころではないだろう。
8/24(土)早朝、米国時間のニューヨーク市場終了後に、トランプ大統領が中国の対米報復関税実施表明に対して追加の対中関税実施を表明。
もはやG7サミットの結果如何に関わらず、来週8/26週週明けから波乱含みの値動きとなってもおかしくない状況となって週末を迎えている。
8/26週は週明けから乱高下する値動きに
ニューヨーク市場終了後にトランプ大統領が対中追加関税実施表明をおこなった影響で、8/26週は週明け早々から激しい値動きとなりそう。
下値の目安はまず70.500付近、次に69.600付近のサポートラインが目安になってくる。
上値の目安は73.000付近の抵抗までだが、あくまで目線は値下げ方向としてよさそう。
G7サミットの結果に市場が嫌気すれば、今年年始のようなフラッシュクラッシュも発生しかねない状況になりそう。
まとめ:次週(8/26週)の豪ドル円の見通しは?
これまでの内容をまとめると、次週8/26週の豪ドル円の見通しは次の通り。
- 世界経済の先行き不透明感は継続
- G7サミットでの景気回復策は望み薄?
- 8/26週は週明け早々から激しい値動きとなりそう
- 下値は70.500付近、次いで69.600付近のサポートラインまで
- 上値は73.000付近の抵抗まで
- 今年年始のようなフラッシュクラッシュ発生に備える
世界的に景気減速感が漂う中、明るい材料がなく具体的な景気刺激策にも期待できず我慢の1週間になりそうだ。