今週(7/8週)は、1.12000~1.12770間の非常に狭い値幅での値動きに終始した。
次週(7/15週)は大きな影響がある指標発表は予定されておらず、1.12500付近を挟んで売り買いが交錯する値動きになりそうだ。
これらを踏まえて、次週7/15週のユーロドルの注目ポイントは次の通り。
- 売り買い交錯の方向感のない値動きとなりそう
- 1.12500付近を挟んでの値動きとなりそう
- 上値は1.12770付近の抵抗まで、下値は1.12120付近まで
- 米中絡みのサプライズに注意
材料が少ない中でやや神経質な値動きとなるなら、注意深く値動きを追っていきたいですね。
2019/7/8(月)~7/12(金)のユーロドルチャートのおさらい
先々週(6/24週)と先週(7/1週)のユーロドルチャートのおさらい
値 | 先々週(6/24週) | 先週(7/1週) |
始値 | 1.13698 | 1.13588 |
高値 | 1.14121 | 1.13711 |
安値 | 1.13442 | 1.12073 |
終値 | 1.13695 | 1.12258 |
ボラ | 67.9pips | 163.8pips |
方向 | 横ばい | 下方向 |
先々週(6/24週)は前週(6/17週)の上昇傾向が一服、1.14100付近にしっかり上値を抑えられた後は1.13900付近を上値に売り買いマチマチの値動きに終始して週を終えた。
一転、先週(7/1週)は先々週(6/24週)の反動かジリジリと値を下げドル買いが進行。
7/5(金)の米雇用統計を好感したドル買いが下落傾向に追い討ちをかけて、終わってみればボラティリティ163.8pipsと大幅に下値を更新して今週(7/8週)に引き継いだ。
2019/7/8(月)~7/12(金)のユーロドルチャートのおさらい
値 | 先週(7/1週) | 今週(7/8週) |
始値 | 1.13588 | 1.12218 |
高値 | 1.13711 | 1.12858 |
安値 | 1.12073 | 1.11933 |
終値 | 1.12258 | 1.12696 |
ボラ | 163.8pips | 92.5pips |
方向 | 下方向 | 横ばい |
月日 | ボラ | 説明 |
7/8(月) | 27.5pips | ジリ安 |
7/9(火) | 25.4pips | ジリ安 |
7/10(水) | 62.4pips | パウエル砲被弾 ドル売りユーロ買い |
7/11(木) | 40.7pips | 調整 |
7/12(金) | 36.7pips | 売り買いマチマチ |
2019/7/8(月)~7/12(金)のユーロドルはどう動いた?
今週(7/8週)は、1.12000~1.12770間の非常に狭い値幅での値動きに終始した。
影響力のある売り買いの材料としては、パウエルFRB議長の議会証言によるドル売りユーロ買いが進んだがその影響は限定的だった。
先週(7/1週)の下落をサポートした1.12770付近が今週(7/8週)は抵抗線としてしっかり作用して上値を抑える展開となり、終値1.12696で次週(7/15週)に引き継いだ。
次週(7/15週)のユーロドルの注目ポイントは?
線種 | 価格帯 | 説明 |
抵抗 | 1.14370 | 昨年11月・12月と 今年3月の抵抗線 |
抵抗 | 1.14100 | 今年2月末の抵抗線 |
抵抗 | 1.13900 | 2月末~3月初の抵抗線 |
抵抗 | 1.13430 | 2月中頃の抵抗線 |
抵抗 | 1.13240 | 4/22週高値付近 |
支持 | 1.12620 | 4月前後半の 強力な抵抗線 |
支持 | 1.12120 | 5/6週の抵抗線 5/13週以降は踏み台に? |
支持 | 1.11730 | 5月の抵抗・支持線 6月も作用しそう |
支持 | 1.11440 | 4月レンジの下限 |
支持 | 1.11100 | かなり強力な支持線 ここを下抜けると 2年間の値動きがリセット |
超長期スパンで見ると下落傾向は揺るがず
やや極端な例だが、上のチャートは月足(ローソク足1本が1ヶ月)で、左端が2000年5月、緑の斜め線が始まる中央がリーマンショック発生1ヶ月前の2008年7月、つまり約19年間分のチャートとなる。
一番上の紫の水平線1.60370付近から徐々に値を切り下げており、大きな時間では下落傾向が続いていることがわかる。
真ん中の紫の水平線1.03400付近は2015~2016年にしっかりと下値をサポートしており、直近5年ほどは米ドルがこの1.03400付近から買われる(=下落する)ことはないようだ。
1.12500付近を挟んだ値動きに
目線を4時間足まで近づけると、次週(7/15週)は大きな影響がある指標発表は予定されておらず、1.12500付近を挟んで売り買いが交錯する値動きになりそうだ。
米ドルもユーロも売り買いの材料が乏しいことも方向感のない値動きに拍車をかけそうだ。
上値は1.12770付近の抵抗まで、下値は1.12120付近でサポートされそう。
まとめ:次週7/15週のユーロドルの注目ポイントは?
以上を踏まえて、次週7/15週のユーロドルの注目ポイントは次の通り。
- 売り買い交錯の方向感のない値動きとなりそう
- 1.12500付近を挟んでの値動きとなりそう
- 上値は1.12770付近の抵抗まで、下値は1.12120付近まで
- 米中絡みのサプライズに注意
米ドルが弱含みでハッキリとしない値動きが続くが、焦らず辛抱強く値動きを見守っていきたい。