前週8/12週と打って変わって穏やかなスタートとなった8・19週。
しかし中国の対米報復関税実施表明後は一気に流動化。
先月7月末の抵抗となっていた1.11440付近に勢いを押えられるまで上昇、終値1.11376で週を終えた。
これを踏まえて次週8/26週のユーロドルの見通しは次の通り。
- 長期目線ではユーロ売りドル買いのトレンドは変わらず
- 米中関税合戦再開の余波は週明け以降もしっかり影響しそう
- 週明け8/26週は値動きの乱高下に注意
- 上値は1.11440付近を踏み台にできれば1.11730付近まで
- 1.11730付近を上抜ければ終値で1.12120付近まで上昇しそう
- ドル買いは1.10560付近が当面の目安
強力なドル買い材料がなく、このまま週明けを迎えた場合は開始早々から値動きが乱高下しそうですね。
2019/8/19(月)~8/23(金)のユーロドルチャートのおさらい
値 | 8/12週 | 8/19週 | 月日 | ボラ (pips) |
始値 | 1.11978 | 1.10922 | 8/19(月) | 37.6 |
高値 | 1.12307 | 1.11531 | 8/20(火) | 41.2 |
安値 | 1.10663 | 1.10516 | 8/21(水) | 26.7 |
終値 | 1.10892 | 1.11376 | 8/22(木) | 49.7 |
ボラ | 164.4 | 101.5 | 8/23(金) | 101.5 |
方向 | 横ばい | 横ばい | – | – |
2019/8/19(月)~8/23(金)のユーロドルはどう動いた?
8/19週は前週8/12週のユーロ売りドル買いの流れから一転、1.10750付近にしっかりサポートされながら様子見の値動きに。
このまま週末を迎えるか?と思いきや、8/23(金)に中国の対米報復関税実施表明でユーロ買いドル売りに火がついた。
先月7月末の抵抗となっていた1.11440付近に勢いを押えられるまで上昇、終値1.11376で週を終えた。
次週(8/26週)のユーロドルの見通しは?
線種 | 価格帯 | 説明 |
抵抗 | 1.14370 | 昨年11月・12月と 今年3月の抵抗線 |
抵抗 | 1.14100 | 今年2月末の抵抗線 |
抵抗 | 1.13900 | 2月末~3月初の抵抗線 |
抵抗 | 1.13430 | 2月中頃の抵抗線 |
抵抗 | 1.13240 | 4/22週高値付近 |
抵抗 | 1.12770 | 4月前後半の 強力な抵抗線 |
抵抗 | 1.12120 | 5/6週の抵抗線 5/13週以降は踏み台に? |
抵抗 | 1.11730 | 5月の抵抗・支持線 6月も作用しそう |
支持 | 1.11440 | 4月レンジの下限 |
支持 | 1.11100 | かなり強力な支持線 ここを下抜けると 2年間の値動きがリセット |
支持 | 1.10750 | 2019年7月末の 支持線 |
支持 | 1.10560 | 2017年5月前半の抵抗線 |
支持 | 1.10270 | 2019年8月の 支持線 |
NY市場終了後のトランプ大統領の追加関税表明の影響は?
8/23(金)のNY市場終了後(8/24(土)早朝)に、トランプ大統領が対中追加関税実施を表明。
市場終了後の発表だったため、このトランプ砲の影響は週明けに持ち越しとなった。
週明けのユーロドル(だけではないが)は乱高下する可能性もあり、値動きに注意が必要だ。
1.11440付近を踏み台にさらに上値を目指す展開に?
8/23(金)の米中関税合戦の影響は8/26週にもしっかり継続して、ユーロ買いドル売りとなりそう。
一時押さえ込まれた1.11440付近を上抜ければ、ここを踏み台に終値で1.11730付近まで上昇しそう。
長期目線ではユーロ売りドル買いは継続しているので上値は青天井ではなく、ドル売り材料勢揃いでも高値は1.12400付近まで、終値で1.12120付近の抵抗までとなりそう。
ドル買いの余地は1.10560付近が下値の目安となりそうだが、ここを下抜けるには相当なドル買い材料が出てこないと難しそうだ。
まとめ:次週8/26週のユーロドルの見通しは?
以上を踏まえて、次週8/26週のユーロドルの見通しは次の通り。
- 長期目線ではユーロ売りドル買いのトレンドは変わらず
- 米中関税合戦再開の余波は週明け以降もしっかり影響しそう
- 週明け8/26週は値動きの乱高下に注意
- 上値は1.11440付近を踏み台にできれば1.11730付近まで
- 1.11730付近を上抜ければ終値で1.12120付近まで上昇しそう
- ドル買いは1.10560付近が当面の目安
フランス南西部ビアリッツで開催されているG7サミットでは共同宣言採択を見送られることが決まっており、世界経済に対する先行き不透明感への具体的な対策は望めそうにない。
強力なドル買い材料がないまま週明けを迎えた場合は、開始早々からの値動きの乱高下に注意したい。