ポンドドル(GBPUSD)の9/14(月)~9/18(金)の復習と9/21(月)~9/25(金)の値動きの見通しをまとめました。
9/17(木)のイングランド銀行のマイナス金利政策への言及でポンドが売られましたが限定的でしたね。
ただ全国的なロックダウンの再検討に加えて対EUの自由貿易協定(FTA)やEU離脱に伴う国内対応への不透明感の増加など、ポンド買いには厳しい材料が増えてきました。
ジョンソン首相や英国議会の動向、EU理事会からの言及などますます目が離せない状況になりそうです。
2020/9/14(月)~9/18(金)のポンドドルはどう動いた?
値 | 9/7週 | 9/14週 |
始値 | 1.32437 | 1.27726 |
高値 | 1.32637 | 1.30071 |
安値 | 1.26722 | 1.27687 |
終値 | 1.27970 | 1.29225 |
ボラティリティ | 591.5 | 238.4 |
前週9/7週後半に下げ止まった流れから、9/14週の開始直後から1.27600付近のサポートラインを踏み台にして徐々に下値を切り上げる値動きに。
1.30200付近のレジスタンスラインに上昇を阻まれた後、9/17(木)にイングランド銀行がマイナス金利政策に言及したことから限定的ながらポンド売りドル買いの展開となった。
その後ニューヨーク時間で持ち直したものの、新型コロナウィルス感染拡大に伴う全国的なロックダウン再検討の一報でポンドが売られる展開のまま終値1.29225で週を終えた。
2020/9/21(月)~9/25(金)の指標発表スケジュール
日付 | スケジュール |
9/21(月) | ㊗敬老の日 |
9/22(火) | ㊗秋分の日 |
9/23(水) | 11:00 NZ政策金利発表 23:30 米IEA週間石油在庫統計 |
9/24(木) | ☪上弦 【休場】南アフリカ 08:50 日銀議事要旨(7/21,22分) 16:30 スイス政策金利発表 23:00 米新築住宅販売件数 |
9/25(金) | 21:30 米耐久消費財受注 |
2020/9/21(月)~9/25(金)のポンドドルの見通しは?
9/14週にイングランド銀行のマイナス金利政策への言及や新型コロナウィルス感染拡大に伴う全国的なロックダウン再検討、加えて対EUへの自由貿易協定(FTA)交渉の不透明化など徐々にポンドに重石となる材料が増えている。
リスクを払拭できるポンド買い材料がなければ、1.30200付近のレジスタンスラインからの圧力が高まる一方。
1.30200付近を上抜けできても次に1.31700付近のレジスタンスラインが待ち構えており、ポンド買いの継続は厳しそう。
一方、下値は1.27600付近のサポートラインがよく作用しているが、リスク選好の重石が増せば次の1.26400付近のサポートラインまでは速い値動きとなりそう。
週明け9/21週は2日に渡って東京市場が休場のため、薄商い時の大きな値動きによっては1.25000付近のサポートラインも視野に入れておきたい。
- ポンドに対してリスク選好し難い材料が増えている
- イングランド銀行のマイナス金利政策への言及の影響を考慮したい
- 新型コロナウィルス感染拡大に伴う全国的なロックダウンの進捗に注視したい
- 対EUへの自由貿易協定(FTA)交渉の不透明化と英国内の動向に注目
- 上値は1.30200付近まで、ここを上抜けても次の1.31700付近の抵抗は厚い
- 下値はよく作用している1.27600付近を下抜けると1.26400付近までは速そう
- 9/21(月)・22(火)の東京時間の薄商い時の大きな値動きに注意