GW明けで東京勢が戻ってきた今週、米中の貿易摩擦の問題などありましたが、さてドル円は?
おさらいしながら来週5/13週の注目ポイントを押えておきます。
2019/5/6(月)~5/10(金)のドル円チャートのおさらい
先々週(4/22週)と先週(4/29週)のおさらい
値 | 先々週(4/22~4/26) | 先週(4/29~5/3) |
始値 | 111.838 | 111.544 |
高値 | 112.399 | 111.900 |
安値 | 111.370 | 111.050 |
終値 | 111.606 | 111.108 |
ボラ | 102.9pips | 85pips |
方向 | 下向き | 下向き |
先々週(4/22週)は前週に引き続き112円台に乗ろうとする値動きに終始したが失敗、終値111.606と下落傾向に終わった。
先週(4/29週)は大型GWの真っ最中とあってか東京時間は閑散でボラティリティに乏しく、111.700付近の厚いレジスタンスラインに阻まれ失速、111円付近で辛うじてサポートされて終えた。
2週間連続で下落傾向が続いて終値で111円付近に到達したことにより、今年3月後半から徐々に積み上げてきた上昇基調がリセットされたと見ている。
5/6(月)~5/10(金)のドル円チャートのおさらい
値 | 先週(4/29~5/3) | 今週(5/6~5/10) | 説明 |
始値 | 111.544 | 110.600 | 大きく窓を開いて開始 |
高値 | 111.900 | 110.959 | 窓を閉じきれず失速 |
安値 | 111.050 | 109.472 | 5/9,10の2日間に渡り サポートされる |
終値 | 111.108 | 109.970 | 米中貿易摩擦で値を下げ トランプ発言で上がる |
ボラ | 85pips | 148.7pips | 底堅さによる 下落の反発で大きく動く |
方向 | 下向き | 下向き | 3週連続下落 |
月日 | ボラ | 説明 |
5/6(月) | 67.7pips | GW中の東京時間に行って来い 111円付近が重く圧し掛かる |
5/7(火) | 68.5pips | NY時間に大きく値を下げた |
5/8(水) | 38.9pips | 一瞬110円を割り込む |
5/9(木) | 63.7pips | 110円を維持できず |
5/10(金) | 57.5pips | 米中貿易摩擦で一喜一憂 |
平均 | 59.2pips | 米中貿易摩擦が 買いオーダーを上回る展開 |
まとめ:5/6(月)~5/10(金)のドル円チャートのおさらい
日本がGW最終日だった5/6(月)に大きく窓を開けてスタートした今週(5/6週)は、終わってみれば3週連続で値下げとなった。
上のドル円チャートの下から2本目の紫ライン110円ちょうど付近でサポートされる場面があったものの、堪えきれず下抜けた。
今年3/22(金)・3/25(月)に上昇する踏み台になった109.700付近をやや下回る109.500付近でサポートされて反発、トランプ発言も追い風になって110円台を伺う109.970まで反発し終了。
時折110円付近の底堅さが垣間見られたものの、米中貿易摩擦問題に引っ掻き回される値動きに終始した。
来週(5/13週)のドル円の注目ポイントは?
線種 | 価格帯 | 説明 |
抵抗 | 112.150 | 昨年10~12月の強力な支持線 4月は強力な抵抗線になる |
抵抗 | 111.000 | 昨年5・6月は抵抗線 4月は支持線となる |
抵抗 支持 | 110.000 | 1月は強力な抵抗線 3月後半は底堅い支持線となる |
支持 | 108.800 | 1月末の強力な支持線 下抜けると今年の上昇傾向はリセット |
109円を下抜けると108.800付近の強力なサポートラインまでは速い?
5/6週は終了間近の米中貿易摩擦問題のトランプ発言でそれまでの下落傾向に反発して持ち直したものの、その効果は限定的と思われる。
109.500付近の底堅さを確かめることができたが、過去の値動きを振り返ると強力なサポートラインの存在が認められない。
そのため地政学的状況が下落傾向を後押しした場合は109円を下抜けて108.800付近の強力なサポートラインまでは速い展開が予想される。
110円を上抜けても111円付近の堅さを再確認しそう
一方、109.500付近でしっかり下落傾向がサポートされて反転上昇する場合は、終値で110円付近をしっかり上抜けることができるか?に注目したい。
ただ5/6週前半で試したように111円ちょうど付近のレジスタンスラインの堅さは相当なもので、上抜けていくには好感する材料が必要となると思われる。
ドル円の売買で好感する材料が見つからない場合は、110円ちょうど付近でレンジを形成する可能性もあり、先週5/6週に引き続き地政学的状況の影響を注意深く見守る必要がある。
まとめ:来週(5/13週)のドル円の注目ポイントは?
上記をまとめると、5/13週のドル円の値動きのポイントは次の通り。
- 109円を下抜けると108.800付近にサポートされるまでは速い展開が予想される
- 109.500付近を踏み台に上昇する場合は110円台をしっかり維持できるか?
- 111円付近の強力なレジスタンスラインを突破するのは難しそう
- 米中貿易摩擦問題が様子見になれば110円付近のレンジ形成も考慮したい
5/13週はドル円の値動きに大きな影響がある指標発表に乏しいため、指標よりも米中貿易摩擦問題など地政学的状況がドル円の値動きに大きく影響する可能性がある。
そのため、マーケット情報に加えて国際的な政治・経済ニュースのチェックが欠かせない週になりそう。