7/1週の前半は売り買いが交錯する値動き、後半は米雇用統計を好感して上昇して週を終えた。
4/24(水)より続く下落傾向の減速がハッキリしたものの、109.250付近までは売り圧力が顕在しており、そう簡単には「上昇」とはならない状況。
次週7/8週は地政学的サプライズに注視しながら、下落から上昇に移行する転換期の値動きを観察できるよい機会となるか見極めたい。
そんな7/8週のドル円の注目ポイントをまとめた。
- 下落傾向が減速して停滞期に入る
- 値動きの中心は108.450付近
- 様子見感が強まれば107.880~108.800間でレンジを形成しそう
- 上は108.800付近、次いで109.250付近に強力な抵抗線がある
- 下は107.600付近、下抜けすれば107.000付近までは速そう
- 下落→上昇となるかの転換期を観察できる週になりそう
2019年後半を飾る7/1週の値動きは上昇となって、下落傾向の減速感が増しましたね。
次週7/8週は売り買いいずれの勢いも拮抗している群雄割拠状態。
6/3週・6/10週のようなレンジを形成して圧力が高まるのか、サプライズに突き動かされるのか、いずれとなるのか注視したいですね。
2019/7/1(月)~7/5(金)のドル円チャートのおさらい
先々週(6/17週)と先週(6/24週)のドル円チャートのおさらい
値 | 先々週(6/17週) | 先週(6/24週) |
始値 | 108.497 | 107.297 |
高値 | 108.725 | 108.161 |
安値 | 107.048 | 106.778 |
終値 | 107.325 | 107.926 |
ボラ | 167.7pips | 138.3pips |
方向 | 下方向 | 上方向 |
先々週(6/17週)は、その前週(6/10週)まで2週間続いたレンジ相場から108.800付近を天井にして107.000手前付近に支えられるまで大きく下落。
先週(6/24週)は先々週(6/17週)の下落の反動からか107.000付近を踏み台にして上昇、108.150付近に抑えられて終値107.926で週を終えた。
H4 or D1の大きな時間足で見るとドル円の下落傾向は続いているが、G20サミットの影響や7/5(金)の米雇用統計結果から、次週(7/1週)は下落傾向継続となるか反転上昇の前兆となるかが注目された。
2019/7/1(月)~7/5(金)のドル円チャートのおさらい
値 | 先週(6/24週) | 今週(7/1週) |
始値 | 107.297 | 108.178 |
高値 | 108.161 | 108.638 |
安値 | 106.778 | 107.533 |
終値 | 107.926 | 108.482 |
ボラ | 138.3pips | 110.5pips |
方向 | 上方向 | 上方向 |
月日 | ボラ | 説明 |
7/1(月) | 43.1pips | 下に窓を開けて スタート |
7/2(火) | 71.0pips | 窓閉じる |
7/3(水) | 38.0pips | 107.600付近で サポートされる |
7/4(木) | 13.4pips | 様子見 |
7/5(金) | 85.7pips | 米雇用統計好感 円売りドル買い進む |
2019/7/1(月)~7/5(金)のドル円チャートはどう動いた?
今週(7/1週)の前半は一進一退の値動き、後半は米雇用統計を好感して円売りドル買いが進行した。
この7/1週の上昇を受けて4/24(水)から続いていた下落傾向に勢いがなくなり、ドル円の流れが下落から停滞に変化した。
108.500付近の抵抗線が強く作用しており、下落→上昇と簡単には割り切れない印象の値動きとなった。
次週(7/8週)のドル円の注目ポイントは?
線種 | 価格帯 | 説明 |
抵抗 | 112.150 | 昨年10~12月の強力な支持線 4月は強力な抵抗線になる |
抵抗 | 111.000 | 昨年5・6月は抵抗線 4月は支持線となる |
抵抗 | 110.000 | 1月は強力な抵抗線 3月後半は底堅い支持線となる |
抵抗 | 109.250 | 5月中旬・下旬の強い支持線 |
抵抗 | 108.800 | 上のオレンジ線 1月末の強力な支持線 下抜けると今年の上昇傾向は リセット |
抵抗 支持 | 108.450 | 1月初のやや弱い抵抗線 |
支持 | 108.150 | 下のオレンジ線 1月前半の強力な支持線 今年の値動きの出発点 下抜けるのは容易ではない |
支持 | 107.880 | 今年1月前半を支えた支持線 6/3週から108円死守の 限界下値で再登場 非常に強力 |
支持 | 107.600 | 年始オーバーシュート後の 戻り値を支えた強力な支持線 下抜けると2018年2~4月に戻る |
支持 | 107.000 | 強力な支持線。 6/17週時点で2019年の奈落。 |
支持 | 106.670 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
支持 | 106.420 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
支持 | 106.170 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
支持 | 105.800 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
4/24(水)から続く下落の勢いが減速
上のチャートの右下がりの緑線から外れたことからも分かるが、7/1週の上昇によって4/24(水)から続いてきた下落傾向の勢いがなくなり、横ばいの傾向に変化しつつある。
次週(7/8週)以降は反転上昇するか、下落を再開するか、しばらく様子見で横ばいとなるか、値動きにしっかりとした方向感が定まらない可能性がある。
次週(7/8週)の指標発表スケジュールを確認すると、ドル円の値動きの強い動機となる指標は少なく、地政学的サプライズやトランプ砲が大きな値動きを牽引しそうだ。
107.880~108.800間が値動きの中心に
次週(7/8週)は、下落減速となり値動きに方向感が定まらない状況を考慮しておく必要がありそうだ。
7/1週の終値付近の108.450のレジサポ・ラインを中心に様子見感の強い値動きとなれば、107.880~108.800間でレンジを形成しそうだ。
下目線では、6/24週・7/1週と2週間に渡り値動きを支えた107.600付近が支持線として強く作用しそうだが、ここを下に抜けると107.000付近までは速いペースでの下落が考えられる。
上方向に目をやると、6/3週と6/10週の天井となった108.800付近の抵抗線、次いで5月末に3週連続で下落を撥ね付けた109.250付近の強力な抵抗線が待ち構えている。
下落傾向の減速が直ちに上昇とはならないことから、7/8週は下落→上昇の転換期を見定める週となりそうだ。
まとめ:次週(7/8週)のドル円の注目ポイントは?
これまでの内容をまとめると、次週7/8週のドル円の注目ポイントは次の通り。
- 下落傾向が減速して停滞期に入る
- 値動きの中心は108.450付近
- 様子見感が強まれば107.880~108.800間でレンジを形成しそう
- 上は108.800付近、次いで109.250付近に強力な抵抗線がある
- 下は107.600付近、下抜けすれば107.000付近までは速そう
- 下落→上昇となるかの転換期を観察できる週になりそう
次週7/8週は、トラッキングトレードやトラリピ系トレードが強そうな値動きとなりそうだ。