週の初めから穏やかに推移していた8/19週。
8/23(金)に中国が対米報復関税実施を発表後は、105.250付近の強力なサポートラインにタッチするまでドル売り円買いが一気に進んだ。
この流れを受けて次週8/26週のドル円の見通しは…
- 米中関税合戦が再開、次週8/26週に持ち越された
- 8/19週終値の105.400付近を中心にドル売り円買いの展開となりそう
- 下値の目安は今年の安値105.049
- 105.049を下抜けると次は104.650付近が安値目標
- フラッシュクラッシュ発生も懸念されるので資金管理を徹底したい
米中貿易問題は前週8/12週で「始まりの終わり」を向かえて、8/19週以降から「本番」がスタートした感すらありますね。
まだまだ気が抜けない状況は続きそうです。
2019/8/19(月)~8/23(金)のドル円チャートのおさらい
値 | 8/12週 | 8/19週 | 月日 | ボラ (pips) |
始値 | 105.554 | 106.247 | 8/19(月) | 45.7 |
高値 | 106.977 | 106.735 | 8/20(火) | 53.0 |
安値 | 105.049 | 105.255 | 8/21(水) | 42.6 |
終値 | 106.355 | 105.442 | 8/22(木) | 40.2 |
ボラ (pips) | 192.8 | 148.0 | 8/23(金) | 148.0 |
方向 | 横ばい | 横ばい | – | – |
2019/8/19(月)~8/23(金)のドル円チャートはどう動いた?
前週8/12週後半からのジリ高の流れから、8/19週は106.670付近をの抵抗を天井に模様眺めの値動きに。
状況が一変したのは8/23(金)。
中国が対米報復関税実施を発表後、急転直下、105.250付近の強力なサポートラインにタッチするまでドル売り円買いが一気に進んだ。
次週(8/26週)のドル円の見通しは?
線種 | 価格帯 | 説明 |
抵抗 | 112.150 | 昨年10~12月の強力な支持線 4月は強力な抵抗線になる |
抵抗 | 111.000 | 昨年5・6月は抵抗線 4月は支持線となる |
抵抗 | 110.000 | 1月は強力な抵抗線 3月後半は底堅い支持線となる |
抵抗 | 109.250 | 5月中旬・下旬の強い支持線 |
抵抗 | 108.800 | 上のオレンジ線 1月末の強力な支持線 下抜けると今年の上昇傾向は リセット |
抵抗 | 108.600 | 6・7月前半の やや強い抵抗線 |
抵抗 | 108.450 | 1月初のやや弱い抵抗線 |
抵抗 | 108.150 | 下のオレンジ線 1月前半の強力な支持線 今年の値動きの出発点 下抜けるのは容易ではない |
抵抗 | 107.880 | 今年1月前半を支えた支持線 6/3週から108円死守の 限界下値で再登場 非常に強力 |
抵抗 | 107.600 | 年始オーバーシュート後の 戻り値を支えた強力な支持線 下抜けると2018年2~4月に戻る |
抵抗 | 107.210 | 6月半ばの抵抗線 |
抵抗 | 107.000 | 強力な支持線。 6/17週時点で2019年の奈落。 |
抵抗 | 106.670 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
抵抗 | 106.420 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
抵抗 | 106.170 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
支持 | 105.800 | 2018年2・3・4月の 抵抗・支持線 |
支持 | 105.250 | 2018年2月の 支持線 |
支持 | 104.650 | 2018年3月の 支持線 |
105.400付近を中心にフラッシュクラッシュを警戒
8/23(金)のNY市場終了後にトランプ大統領が対中追加関税実施を表明したことで米中関税合戦が再開し、この影響は次週8/26週まで持ち越しとなった。
このため週明けは105.400付近を中心に、値動きが大きく乱高下する可能性が出てきた。
下値の目安は今年の安値105.049。
ここを下抜けると昨年年末のフラッシュクラッシュ時につけた104.650付近が最安値の目安になってきそう。
104円台に入ると次は100円台が射程圏内に
大きな時間足で見ると、108.450付近を下抜けた5月末以降時点でレンジブレイクは確定。
さらに遡って2018年9月末から始まったドル売り円買いトレンドは現在も継続中、と見ることができる。
この米中貿易問題に端を発する下落トレンドが強く進んで104円台に入ってくると、いよいよ100円台が射程圏内になるため、今後の地政学的状況や世界経済の景気減速感についてよく留意してトレードしたいところだ。
まとめ:次週(8/26週)のドル円の見通しは?
これまでの内容をまとめると、次週8/19週のドル円の見通しは次の通り。
- 米中関税合戦が再開、次週8/26週に持ち越された
- 8/19週終値の105.400付近を中心にドル売り円買いの展開となりそう
- 下値の目安は今年の安値105.049
- 105.049を下抜けると次は104.650付近が安値目標
- フラッシュクラッシュ発生も懸念されるので資金管理を徹底したい
米中貿易問題は前週8/12週で「始まりの終わり」を向かえ、8/19週以降から「本番」がスタートした感すらあるので、気が抜けない状況はまだまだ続きそうだ。