ドル円(USDJPY)の9/7(月)~9/11(金)の復習と9/14(月)~9/18(金)の値動きの見通しをまとめました。
9/8(火)のECB政策金利発表で「ユーロ圏の景気回復には楽観論が強い」との見方からドル売り円買いとなりましたが、翌日にドルが買い戻されているところを見ると「対主要通貨に対してドルは堅調」と見えます。
ドル買い材料を模索するかのようなボラティリティの低さですが、9/16(水)のFOMCで物価と雇用の新戦略の内容が材料化するか?に注目したいですね。
2020/9/7(月)~9/11(金)のドル円はどう動いた?
値 | 8/31週 | 9/7週 |
始値 | 105.429 | 106.214 |
高値 | 106.551 | 106.384 |
安値 | 105.257 | 105.790 |
終値 | 106.241 | 106.145 |
ボラティリティ | 129.4 | 59.4 |
9/7週の前半9/8(火)のECB政策金利発表・ECB総裁記者会見で「欧州の景気回復見通しに自信を深めている」との見方から下落幅は限定的ながらドルが売られる結果となった。
翌9/9(水)にはドルが買い戻されて下落分を取り返したがその後は低調な値動きが続き、終わってみれば前週のほぼ半分のボラティリティ59.4となった。
終値106.145は始値に近く、上にも下にも長くヒゲを伸ばす方向感に欠ける値動きに終始した。
2020/9/14(月)~9/18(金)の指標発表スケジュール
日付 | スケジュール |
9/14(月) | 18:00 ユーロ圏鉱工業生産指数 |
9/15(火) | 10:30 豪中銀理事会議事録 17:30 英雇用統計 21:30 米NY連銀製造業景気指数 22:15 米鉱工業生産・設備稼働率 |
9/16(水) | 17:30 英消費者物価指数 17:30 英生産者物価指数 18:00 ユーロ圏貿易収支 21:30 米小売売上高 23:30 米IEA週間石油在庫統計 27:00 米FOMC政策金利発表 27:30 米FRB議長記者会見 |
9/17(木) | ☪新月 日銀政策金利発表 18:00 ユーロ圏消費者物価指数確報 20:00 英政策金利発表 20:00 英金融政策委員会(MPC)議事録 21:30 米フィラデルフィア連銀景況指数 21:30 米住宅着工・許可件数 |
9/18(金) |
2020/9/14(月)~9/18(金)のドル円の見通しは?
中期のチャートを見るとレンジを形成しており、市場参加者の間には「ドルは対主要通貨に対して堅調さを維持している」との見方も広がりつつある。
また直近5週間は105.300~107.000間での値動きに収まっており、更なるドル買い材料を模索して様子見となっている。
このタイミングで9/16(水)に米FOMC政策金利発表・米FRB議長記者会見が予定されており、物価や雇用についての新戦略の発表内容が新たな売買材料となるか?に注目したい。
下値は105.300付近を下抜けすれば、次は104.200付近のサポートラインまで速い値動きとなりそう。
上値は107.000付近の強いレジスタンスラインの突破を試す展開となるが、ドル買いの好材料が出なければ上抜けは難しそう。
- 「ドルは対主要通貨に対して堅調さを維持している」との見方も出てきている
- 直近5週間は105.300~107.000間での狭い値動きに収まっている
- 9/16(水)のFOMCでは物価や雇用についての新戦略の発表内容に注目したい
- 105.300付近を下抜けすれば104.200付近までは速い値動きになりそう
- 107.000付近の強いレジスタンスラインの突破を試す展開ならドル買いの好材料が必要になりそう