ドルスイスフラン(USDCHF)の9/7(月)~9/11(金)の復習と9/14(月)~9/18(金)の値動きの見通しをまとめました。
前週8/31週までのドル買いフラン売りから一転、9/7週ではECBの金融政策の内容につられてドル売りが先行し値を下げました。
一方、投機的で極端なドル売りなら年末にかけて対主要通貨に対してドルは堅調に推移するという見方もあります。
また、ドル買い材料が出るか?どうか9/16(水)のFOMCの内容にも注目したいところですね。
2020/9/7(月)~9/11(金)のドルスイスフランはどう動いた?
値 | 8/31週 | 9/7週 |
始値 | 0.90387 | 0.9129 |
高値 | 0.91632 | 0.92004 |
安値 | 0.89986 | 0.90489 |
終値 | 0.91335 | 0.90887 |
ボラティリティ | 164.6 | 151.5 |
前週8/31週からドル買いフラン売りが先行していた流れを引き継いで、9/7週も上昇傾向でスタート。
しかしECB金融政策発表・ECB総裁記者会見で出た「ECBはユーロ下落措置を講ずる可能性は低い」という見方や、「ECBは実際にはユーロ高への打ち手がほぼないのでは?」という市場の思惑で加速したドル売りにつられて一気にドル売りフラン買いの流れに傾いた。
8月にも機能していた0.90500付近のサポートラインに支えられるまで下落幅を広げてやや反発したものの、終値0.90887で週を終えた。
2020/9/14(月)~9/18(金)の指標発表スケジュール
日付 | スケジュール |
9/14(月) | 18:00 ユーロ圏鉱工業生産指数 |
9/15(火) | 10:30 豪中銀理事会議事録 17:30 英雇用統計 21:30 米NY連銀製造業景気指数 22:15 米鉱工業生産・設備稼働率 |
9/16(水) | 17:30 英消費者物価指数 17:30 英生産者物価指数 18:00 ユーロ圏貿易収支 21:30 米小売売上高 23:30 米IEA週間石油在庫統計 27:00 米FOMC政策金利発表 27:30 米FRB議長記者会見 |
9/17(木) | ☪新月 日銀政策金利発表 18:00 ユーロ圏消費者物価指数確報 20:00 英政策金利発表 20:00 英金融政策委員会(MPC)議事録 21:30 米フィラデルフィア連銀景況指数 21:30 米住宅着工・許可件数 |
9/18(金) |
2020/9/14(月)~9/18(金)のドルスイスフランの見通しは?
今年5月末から始まったドル売りフラン買いは、0.90000付近のサポートラインで底を打った。
下げ止まった直近の7週間は0.90500~0.92000間で狭いレンジを形成して0.90000~0,90500付近のサポートラインではしっかりとドルがサポートされており、ドル買いポジションが集中。
未だドル買い材料に乏しい状況の中で、9/16(水)の米FOMC政策金利発表・米FRB議長記者会見にドル買い材料を探す展開となりそう。
0.90000付近の強いサポートラインを下抜ければ、次の0.89300付近のサポートラインまでは速い値動きとなりそう。
一方、3度目の正直で0.92000付近のレジスタンスラインを上抜けることができれば次は0.92400付近まで上昇が期待できるが、ここは相当強力な抵抗として作用しそう。
コロナ禍以降、11月の米大統領選挙を経て今年の年末まで米ドルが主要通貨に対して今の堅調な状態を維持できるか、今月の値動きで見極めたいところ。
- 0.90000付近のサポートラインはしっかりと作用している
- 直近の7週間は0.90500~0.92000間で狭いレンジを形成
- 9/16(水)の米FOMC政策金利発表・米FRB議長記者会見に注目したい
- 下値は0.90000付近を下抜ければ次は0.89300付近のサポートラインまで
- 上値は0.92000付近を上抜ければ次は0.92400付近の強力な抵抗層まで
- 米ドルが主要通貨に対して今の堅調な状態を維持できるか?に注目したい