6/17週は、6/19(水)のFOMC政策金利発表・FRB議長記者会見以外にゴールドドルの値動きに強く影響する指標発表もなく、動機に欠ける1週間となりそうだ。
再度1350.00付近を突破する勢いが発生すれば狙いどころもありそうだが、無理せず静観する選択肢もある。
これらを踏まえて6/17週のゴールドドルの注目ポイントは次の通り。
- ゴールド売りドル買いポジションが蓄積している
- 値動きの中心は1340.40付近
- 1350.00付近は非常に強い抵抗層がり上昇を阻む
- 1328.80付近の支持線もしっかり作用している
- 6/19(水)のFOMC政策金利発表・FRB議長記者会見に注目
上昇も下落も動機が薄くトレードしにくい1週間になるかもしれません。
そんな時は無理しないで、値動きをじっくり観察するのもトレード上達の一手ですね。
2019/6/10(月)~6/14(金)のゴールドドルチャートのおさらい
先々週(5/27週)と先週(6/3週)のゴールドドルチャートのおさらい
値 | 先々週(5/27週) | 先週(6/3週) |
始値 | 1284.74 | 1306.96 |
高値 | 1306.93 | 1348.23 |
安値 | 1275.03 | 1305.93 |
終値 | 1305.25 | 1340.34 |
ボラ | 3190pips | 4230pips |
方向 | 上昇 | 上昇 |
先々週(5/27週)の前半は様子見ながらジリ安の値動きとなったが、1278.00付近のサポートラインがよく作用して値下がりを防いだ。
5/31(金)に対メキシコ関税表明のトランプ砲に被弾し、ゴールド買いドル売りが一気に進んだところで週を終えた。
先週(6/3週)は先々週(5/27週)最後の上昇基調を引き継ぎゴールド買いドル売りが先行。
週半ばで落ち着きを取り戻すが上値を狙う向きが強く、1340.40付近に次いで1346.60付近に度々押えられながら高値を更新し1340.34で週を終えた。
2019/6/10(月)~6/14(金)のゴールドドルチャートのおさらい
値 | 先週(6/3週) | 今週(6/10週) | 説明 |
始値 | 1306.96 | 1342.26 | 開始早々 下落 |
高値 | 1348.23 | 1358.16 | 2018年 4月以来 |
安値 | 1305.93 | 1319.89 | 1321.80付近の 支持線が支える |
終値 | 1340.34 | 1341.09 | 始値を下回る |
ボラ | 4230pips | 3827pips | 動機が 乏しかったか? |
方向 | 上昇 | 横ばい | 最後で下げる |
月日 | ボラ | 説明 |
6/10(月) | 1717pips | 一気に下げる |
6/11(火) | 998pips | 様子見 |
6/12(水) | 1243pips | ジリ高 |
6/13(木) | 1075pips | ジリ高 |
6/14(金) | 2033pips | 1350.00を 突破後失速 |
平均 | 1623.6pips | よく動いたが 行って来い |
2019/6/10(月)~6/14(金)のゴールドドルはどう動いた?
前週(6/3週)から一転、6/10週は6/10(月)から大きく値を下げ、1321.80付近の支持線にサポートされて下げ止まるまで下落。
その後1321.80付近を踏み台にして上昇に転じ、2018年4月以来となる1350.00付近の大台を突破。
しかし1350.00台を維持できず上昇を押さえ込まれ、終わってみれば始値を割り込む1341.09で週を終えた。
来週(6/17週)のゴールドドルの注目ポイントは?
線種 | 価格帯 | 説明(いずれも紫線) |
抵抗 | 1355.30 | 2018年4月以来の 高値付近 |
抵抗 | 1346.60 | 2月中頃の 抵抗線 |
抵抗 支持 | 1340.40 | 2月中頃の 支持線 |
支持 | 1328.80 | 2月後半の抵抗線 |
支持 | 1321.80 | 1月末・3月末の抵抗線 2月末の支持線 |
支持 | 1316.00 | 2月前半の抵抗線 |
支持 | 1309.00 | 2月前半の支持線 3月・4月の抵抗線 |
支持 | 1301.00 | 5/13週に形成 |
支持 | 1294.50 | 4月前半の強い抵抗線 |
支持 | 1287.30 | 3月前半の強い抵抗線 3月後半の強い支持線 4月後半の抵抗線 |
支持 | 1278.00 | 1月後半の強い支持線 4/15週・4/22週の支持・抵抗線 |
支持 | 1271.30 | 4月後半~5月前半の支持線 |
支持 | 1266.30 | 4/15週・4/29週の強力な支持線 ここを下抜けると下落局面に移行 |
1350.00付近のゴールド売りドル買いポジションの行方
1日足を見ると1340.40付近より上は断続的にゴールド売りドル買いが強く、上に長いヒゲを持つローソク足が発生している。
特に1350.00付近を突破すると一気にゴールド売りドル買いが進み、上昇を妨げる要因となっている。
とはいえドル買いの動機も薄いことから一方的な下落にもならず、6/19(水)のFOMC政策金利発表・FRB議長記者会見までは方向感に欠ける値動きとなりそう。
6/14週は1340.40付近を中心とした値動きに
6/14週の指標発表スケジュールを確認するとFOMC以外にゴールドドルに影響力のある指標発表の予定もなく、高いボラティリティは望めそうにない。
そうした中では、1340.40付近を中心とした値動きになることが考えられる。
ゴールド買いドル売りが強まれば、再度1350.00突破を試す動きがあるだろう。
また、下落しても1328.80付近のサポートラインがしっかり作用すると考えられ、下抜けるにも強い動機が必要となるだろう。
6/14週の指標発表スケジュールをまとめているので、合わせてご覧いただきたい。
まとめ:来週(6/17週)のゴールドドルのポイントは?
これまでの内容をまとめると、6/17週のゴールドドルの注目ポイントは次の通り。
- ゴールド売りドル買いポジションが蓄積している
- 値動きの中心は1340.40付近
- 1350.00付近は非常に強い抵抗層がり上昇を阻む
- 1328.80付近の支持線もしっかり作用している
- 6/19(水)のFOMC政策金利発表・FRB議長記者会見に注目
6/14週は指標発表も多くなく、ゴールドドルは方向感のない値動きとなりやすそうだ。
1350.00付近を突破すれば売りエントリーで入ることも選択できそうだが、1週間を通じて好条件でのエントリーが難しそうな場合は静観するのもトレードの一手だろう。