8/12週はトランプ砲被弾による米ドル買いま入ったが限定的に終わった。
また1538.00付近手間で失速したものの、前週8/5週の高値を終値でも更新してしっかり上昇して週を終えた。
そんな次週8/19週のゴールドドルの見通しをまとめると…
- 景気減速感が強まって高値安定は続きそう
- 1500.00~1538.00間の安定した値動きになりそう
- 上値は1538.00付近を上抜ければ1570.00付近まで
- 下値は1500.00付近を下抜ければ1480.00付近まで
- 米ドル買い材料のサプライズがあっても効果は限定的
8/13(水)の「対中関税実施の一部延期」のトランプ砲への過度の反応とその効果が限定的だったことを考えると、市場参加者が感じる世界経済の先行き不透明への不安感は非常に大きいですね。
8/19週は、地政学的状況が世界経済の景気減速にどう影響するのかをしっかり見極めながら、値動きを見守る週となりそうです。
2019/8/12(月)~8/16(金)のゴールドドルチャートのおさらい
値 | 8/5週 | 8/12週 | 月日 | ボラ (pips) |
始値 | 1440.31 | 1497.61 | 8/12(月) | 3246 |
高値 | 1510.38 | 1535.01 | 8/13(火) | 5533 |
安値 | 1436.77 | 1479.68 | 8/14(水) | 2986 |
終値 | 1507.11 | 1512.50 | 8/15(木) | 1909 |
ボラ | 7361 | 5533 | 8/16(金) | 2428 |
方向 | 上方向 | 上向き | – | – |
2019/8/12(月)~8/16(金)のゴールドドルはどう動いた?
8/12週は1538.00付近手間で失速したものの、前週8/5週の高値を終値でも更新してしっかり上昇して週を終えた。
確かに「対中関税実施の一部延期」のトランプ砲でゴールドを売る動きも見られたがその後の値動きは限定的だった。
世界経済の先行き不透明感の払拭には程遠い状況の中で8/12週の安値も1500.00付近より上にあり、安全資産として安定的な値動きとなった。
来週(8/19週)のゴールドドルの注目ポイントは?
線種 | 価格帯 | 説明(いずれも紫線) |
抵抗 | 1538.00 | 2013年2~3月の 支持線 |
支持 | 1500.00 | 2019年高値付近 |
支持 | 1453.00 | 2013年5月の 高値に迫る |
支持 | 1440.00 | 2013年8月末の 抵抗線 |
支持 | 1433.00 | 2013年8月末の 天井となった抵抗線 |
支持 | 1428.00 | 2013年8月末の 抵抗線 |
支持 | 1412.18 | 6/17週の抵抗線 |
支持 | 1394.05 | 6/17週の抵抗線 |
支持 | 1362.65 | 6/17週の支持線 |
支持 | 1355.30 | 2018年4月以来の 高値付近 |
支持 | 1346.60 | 2月中頃の 抵抗線 |
支持 | 1340.40 | 2月中頃の 支持線 |
支持 | 1328.80 | 2月後半の抵抗線 |
支持 | 1321.80 | 1月末・3月末の抵抗線 2月末の支持線 |
支持 | 1316.00 | 2月前半の抵抗線 |
支持 | 1309.00 | 2月前半の支持線 3月・4月の抵抗線 |
支持 | 1301.00 | 5/13週に形成 |
支持 | 1294.50 | 4月前半の強い抵抗線 |
支持 | 1287.30 | 3月前半の強い抵抗線 3月後半の強い支持線 4月後半の抵抗線 |
支持 | 1278.00 | 1月後半の強い支持線 4/15週・4/22週の支持・抵抗線 |
支持 | 1271.30 | 4月後半~5月前半の支持線 |
支持 | 1266.30 | 4/15週・4/29週の強力な支持線 ここを下抜けると下落局面に移行 |
世界経済の景気減速感がゴールドの安定的な上昇に
対中関税実施一部延期のトランプ砲など、瞬間的な米ドル買いの材料は発生するものの、米中貿易問題やドイツ指標の悪化懸念などに端を発する世界経済の景気減速感は衰えていない。
- 世界経済の景気減速感が増す
- リスクオン
- 安全資産へ資金移動
- 米ドルを売ってゴールドを買う
- ゴールド安定上昇
この流れは世界経済の明るい兆しが現れるまで当面続きそうで、連動してゴールドもしばらくは高値で推移しそうだ。
1500.00~1538.00間の高値で安定しそう
突発的な米ドル買いの材料はサプライズで発生しても効果は限定的で、前週8/12週に引き続き8/19週も1500.00~1538.00付近の高値で安定しそう。
8/5週からジリジリと高値を更新した8/12週に倣って1538.00付近を終値で更新できるなら、次は1570.00付近の抵抗までは上昇しそう。
一方、1500.00付近を下抜けると次は1480.00付近にサポートされるまでは下がりそう。
まとめ:来週(8/19週)のゴールドドルの見通しは?
これまでの内容をまとめると、8/19週のゴールドドルの見通しは次の通り。
- 景気減速感が強まって高値安定は続きそう
- 1500.00~1538.00間の安定した値動きになりそう
- 上値は1538.00付近を上抜ければ1570.00付近まで
- 下値は1500.00付近を下抜ければ1480.00付近まで
- 米ドル買い材料のサプライズがあっても効果は限定的
8/13(水)の「対中関税実施の一部延期」のトランプ砲への過度の反応とその効果が限定的だったことを考えると、市場参加者が感じる世界経済の先行き不透明への不安感は非常に大きい。
8/19週は、地政学的状況が世界経済の景気減速にどう影響するのかをしっかり見極めながら、値動きを見守る週となりそうだ。