週明けこそ様子見感が広がったものの、 米中貿易問題に関する両国の協議再開に向けた動きの継続、香港デモ収束に向けた動き、世界の景気後退懸念の緩和など、待ち望んでいた材料が出揃って市場参加者がこれを好感。
9/2週は終値で73.000付近を突破して一方的な上昇相場となった。
そんな次週9/9週の豪ドル円の見通しは…
- 73.000付近を踏み台に74.000付近を目指すことができるか?
- 買いポジションの調整が入れば72.260付近が下値の目安になりそう
- 2017年9月以降継続している下落トレンドに留意したい
- 世界経済の後退を示す材料が出ないかに注視したい
世界の景気後退は杞憂としたいところ。
でも、9/9週以降も懸念払拭となる材料が出続けなければ期待の裏切りにより反転時の下落ペースはより加速しがち。
次週9/9週以降も売り買いの材料をしっかり注視したいですね。
2019/9/2(月)~9/6(金)の豪ドル円チャートのおさらい
値 | 8/26週 | 9/2週 | 月日 | ボラ (pips) |
始値 | 70.708 | 71.329 | 9/2(月) | 31.3 |
高値 | 72.073 | 73.285 | 9/3(火) | 63.4 |
安値 | 69.951 | 71.092 | 9/4(水) | 79.3 |
終値 | 71.577 | 73.227 | 9/5(木) | 89.9 |
ボラ | 212.1 | 219.3 | 9/6(金) | 46.4 |
方向 | 下方向 | 横ばい | – | – |
2019/9/2(月)~9/6(金)の豪ドル円チャートはどう動いた?
前週8/26週はほぼ横ばいの値動きだったが、9/2週は終値で73.000付近を突破して一方的な上昇相場となった。
米中貿易問題に関する両国の協議再開に向けた動きの継続、香港デモ収束に向けた動き、世界の景気後退懸念の緩和など、待ち望んでいたこれらの材料を市場参加者が好感。
週明けこそ様子見感が広がったものの、週を通じて豪ドル円に限らず安全資産を売る動きが加速した。
次週(9/9週)の豪ドル円の注目ポイントは?
線種 | 価格帯 | 説明 |
抵抗 | 80.500 | 4/18(木)高値付近 |
抵抗 | 79.600 | 2019年レンジ上限 |
抵抗 | 77.800 | 2019年レンジ下限 |
抵抗 | 77.000 | 今年1月前半の 強力な支持線 |
抵抗 | 76.400 | 2016年6~9月の 強力な支持線 |
抵抗 | 76.000 | 5月末と7月の 抵抗線 |
抵抗 | 75.840 | 7月前半の抵抗線 7月後半の支持線 |
抵抗 | 75.600 | 6/24週後半の やや弱い抵抗線 |
抵抗 | 75.400 | 年始オーバーシュート 直後の支持線 ここを抜けると 新たな局面に移行 |
抵抗 | 75.250 | 6月初めと7月半ばの 支持線 |
抵抗 | 75.000 | 市場が死守する支持線 |
抵抗 | 74.100 | 強力な支持線 |
支持 | 73.000 | 2016年6月後半の 強力な支持線 |
支持 | 72.260 | 2009年7月前半の 支持線 |
支持 | 71.800 | 2019年8月前半の 支持線 |
支持 | 71.200 | 2009年7月前半の 支持線 |
支持 | 70.500 | 2008年11月の 抵抗線 |
支持 | 69.600 | 2009年3月の 抵抗線 |
世界経済の先行き不透明感は幾分和らいだ?
米中貿易対立を除き、各国とも世界経済の先行き不透明感の払拭に躍起になっている。
9/2週後半の米雇用統計などの重要指標は強弱マチマチの結果だったが、スイスで講演した米FRBパウエル議長は米国と世界が景気後退に陥る公算は小さいとの見通しも示して、景気減速の払拭に取り組んでいる。
次週9/9週以降は、世界の景気後退を示す材料が出ないか注視する必要がある。
73.000付近を踏み台に74.000を目指すか?
9/2週は73.000付近を上抜けて終値73.227で次週9/9週にバトンを渡した。
9/9週は73.000付近を踏み台にして、74.000付近まで到達できるか?に注目したい。
ただ2017年9月以降は下落トレンドが続いており、常に上値が重い状況が続いている。
一方的な上昇によって続き買いポジションも蓄積しており、調整が入った場合は72.260付近のサポートラインが下値の目安になりそう。
まとめ:次週(9/9週)の豪ドル円の見通しは?
これらの内容をまとめると、次週9/9週の豪ドル円の見通しは次の通り。
- 73.000付近を踏み台に74.000付近を目指すことができるか?
- 買いポジションの調整が入れば72.260付近が下値の目安になりそう
- 2017年9月以降継続している下落トレンドに留意したい
- 世界経済の後退を示す材料が出ないかに注視したい
世界の景気後退は杞憂としたいところだが、9/9週以降も懸念払拭となる材料が出続けなければ期待の裏切りにより反転時の下落ペースはより加速する。
引き続き売り買いの材料をしっかり注視したい。