2008年のリーマンショック以後の2009年7月の安値70.730に迫る下げ幅を記録した8/5週。
一方71.200付近のサポートラインが強力に作用しており、8/5週全体としては一進一退の値動きに終始した。
そんな8/5週のおさらいと次週8/12週の豪ドル円の見通しは…
- 2008年リーマンショック後の安値を更新
- 71.200付近を中心に様子見の値動きとなりそう
- 71.200~72.260間の狭い範囲でレンジを形成しそう
- 米ドルに影響を受けた値動きに注意
- 世界経済の先行き不透明感を助長するサプライズに注意
豪ドル自体に下げる要因はなさそうですが、米ドルの不安定な値動きに影響されることがあります。
サプライズ然り、思わぬ大きな値動きのブレに注意が必要ですね。
2019/8/5(月)~8/9(金)の豪ドル円チャートのおさらい
値 | 先週 (7/29週) | 今週 (8/5週) | 月日 | ボラ (pips) |
始値 | 75.002 | 72.365 | 8/5(月) | 29.1 |
高値 | 75.195 | 72.712 | 8/6(火) | 60.9 |
安値 | 72.217 | 70.741 | 8/7(水) | 54.4 |
終値 | 72.458 | 72.103 | 8/8(木) | 190.4 |
ボラ | 297.8 | 197.1 | 8/9(金) | 94.7 |
方向 | 下方向 | 横ばい | – | – |
2019/8/5(月)~8/9(金)の豪ドル円チャートはどう動いた?
先週7/29週に大きく下落した流れを受けて始まった今週8/5週。
一方的な値動きとはならず71.200付近のサポートが協力に作用したこともあり、一進一退の値動きに終始した。
ただ日足の高値は72.260付近で押さえ込まれており、上値は重たい状況のまま週を終えた。
次週(8/12週)の豪ドル円の注目ポイントは?
線種 | 価格帯 | 説明 |
抵抗 | 80.500 | 4/18(木)高値付近 |
抵抗 | 79.600 | 2019年レンジ上限 |
抵抗 | 77.800 | 2019年レンジ下限 |
抵抗 | 77.000 | 今年1月前半の 強力な支持線 |
抵抗 | 76.400 | 2016年6~9月の 強力な支持線 |
抵抗 | 76.000 | 5月末と7月の 抵抗線 |
抵抗 | 75.840 | 7月前半の抵抗線 7月後半の支持線 |
抵抗 | 75.600 | 6/24週後半の やや弱い抵抗線 |
抵抗 | 75.400 | 年始オーバーシュート 直後の支持線 ここを抜けると 新たな局面に移行 |
抵抗 | 75.250 | 6月初めと7月半ばの 支持線 |
抵抗 | 75.000 | 市場が死守する支持線 |
抵抗 | 74.100 | 強力な支持線 |
抵抗 | 73.000 | 2016年6月後半の 強力な支持線 |
抵抗 | 72.260 | 2009年7月前半の 支持線 |
支持 | 71.200 | 2009年7月前半の 支持線 |
支持 | 70.500 | 2008年11月の 抵抗線 |
支持 | 69.600 | 2009年3月の 抵抗線 |
下落再開の先にあるもの
2008年のリーマンショック時の下げ幅を除くと、2009年7月の安値70.730に届きそうな安値を記録した8/5週。
一度ブレイクした下落トレンドは先週7/29週・今週8/5週でしっかり再開している。
一方で71.000付近の支持線が強力に機能しており、この付近で大きく反発上昇していることも確か。
この71.000付近の支持線が機能している間に豪ドルの買い材料が出てこればよいが、なければ下落継続となりそう。
71.200付近を中心に、米ドルに影響受ける値動きに
豪ドル円の下落トレンドは、米中貿易問題に端を発する世界経済の先行き不透明感が促しているが、弱い米ドルの影響も大きい。
次週8/12週は、71.200付近を中心とした値動きの中で米ドル下落に引きずられる場面もありそう。
豪ドルに影響のある指標発表は予定されておらず、サプライズに振り回されなければ71.200~72.260間の狭い範囲でレンジを形成しそう。
まとめ:次週(8/12週)の豪ドル円の見通しは?
これまでの内容をまとめると、次週8/12週の豪ドル円の見通しは次の通り。
- 2008年リーマンショック後の安値に迫る下げ幅
- 71.200付近を中心に様子見の値動きとなりそう
- 71.200~72.260間の狭い範囲でレンジを形成しそう
- 米ドルに影響を受けた値動きに注意
- 世界経済の先行き不透明感を助長するサプライズに注意
豪ドル自体に下げる要因はないが、米ドルの不安定な値動きに影響されることがあり、思わぬ大きな値動きのブレに注意が必要だ。