ユーロドル(EURUSD)の8/31(月)~9/4(金)の復習と9/7(月)~9/11(金)の値動きの見通しをまとめました。
米雇用統計の結果は経済回復の鈍化を示すもので、新型コロナ感染拡大による景気後退(リセッション)からの回復が長期化する懸念を強める内容になりました。
ドル買い材料に乏しい現状では長期的なドル安が見込まれますが、ECBがどこまでユーロ高を許容することができるのか、9/10(木)のECB政策金利発表とECB総裁記者会見でそのヒントが示唆されるかに注目したいところです。
2020/8/31(月)~9/4(金)のユーロドルはどう動いた?
値 | 8/24週 | 8/31週 |
始値 | 1.17890 | 1.18938 |
高値 | 1.19197 | 1.20115 |
安値 | 1.17624 | 1.17807 |
終値 | 1.19062 | 1.18395 |
ボラティリティ | 157.3 | 230.8 |
前週8/24週後半の値動を引き継いでジリジリと値を上げて始まった8/31週は、9/1(火)のNY時簡に高値の目安となる1.20000付近を突破。
その後の確定売りからユーロ売りドル買いの流れができると、1.18100付近のサポートラインに支えられるまで下落した。
9/4(金)の米雇用統計はコロナ禍による経済回復の鈍化を示唆する結果となり、長期的なドル安が続きそうな状況を後押しする形で週を終えた。
2020/8/31(月)~9/4(金)の指標発表スケジュール
日付 | スケジュール |
9/7(月) | 【休場】米・カナダ |
9/8(火) | 18:00 ユーロ圏20年第2四半期GDP(確報) 28:00 米消費者信用残高 |
9/9(水) | 23:00 カナダ政策金利発表 |
9/10(木) | ☪下弦 20:45 ECB政策金利発表 21:30 ECB総裁会見 21:30 米生産者物価指数 24:00 米IEA週間石油在庫統計 |
9/11(金) | 21:30 米消費者物価指数 |
2020/8/31(月)~9/4(金)のユーロドルの見通しは?
9/1(火)に1.20000付近に到達後はユーロ売りドル買いの流れとなったものの、1.18100付近(上側の青い平行線)のサポートラインにしっかり支えられて下落は続かなかった。
大きなリスクを示す材料がなければ安全資産となるドル買いは一時的なものになり、FRBの政策変更から米低金利の長期化への懸念も後押しして当面ユーロ売りドル買いの流れが続きそう。
1.18100付近、次いで1.17700付近のサポートラインがしっかり作用して下落の流れを支えそう。
8/18(火)と9/4(火)に1.20000付近の上抜けへの挑戦が繰り返されており、9/10(木)のECB政策金利発表とECB総裁の記者会見の内容次第でユーロ買いドル売りが加速、終値で大台に乗せてくるか見守りたいところ。
- 9/4(火)の米雇用統計の結果から長期的なドル安傾向が見込まれる
- FRBの政策変更による米低金利の長期化もドル安を後押し
- 9/10(木)のECB政策金利発表とECB総裁記者会見の内容に注目
- 1.18100付近と1.17700付近のサポートラインはしっかり作用しそう
- 利益確定売りに耐えて終値で1.20000付近突破となるかに注目したい