今週(7/1週)は米雇用統計結果を好感した米ドル買いが進み上昇となったが0.99230付近で失速、その結果、5/7(火)より続く下落傾向は継続となった。
他通貨に対し米ドル自体まだまだ弱含みで、さらに米ドル絡みの地政学的トピックスも盛りだくさん。
トランプ砲などサプライズに注意しながら、7/8週のドルスイスフランの注目ポイントをまとめると次の通り。
- 5/7(火)より続く下落傾向はしっかりと維持されている
- 0.98230付近を維持できるかに注目
- 上値は0.99700付近を突破する値動きに注目
- 下値は0.98400付近を下抜けする値動きに注目
- 米ドルはまだ堅調とは言えず、サプライズに注意
米雇用統計の結果を好感して一時米ドル買いが進みましたね。
ただ、これまでのドル売りが蓄積している分だけまだまだ米ドルは弱含み。
7/1週の上昇に一喜一憂せずに値動きを丁寧に追っていきたいです。
2019/7/1(月)~7/5(金)のドルスイスフランチャートのおさらい
先々週(6/17週)と先週(6/24週)のドルスイスフランチャートのおさらい
値 | 先々週(6/17週) | 先週(6/24週) |
始値 | 0.99824 | 0.97547 |
高値 | 1.00146 | 0.98141 |
安値 | 0.97562 | 0.96938 |
終値 | 0.97620 | 0.97649 |
ボラ | 258.4pips | 120.3pips |
方向 | 下向き | 横ばい |
先々週(6/17週)は前週(6/10週)までの値動きとは一変、1.00000付近を天井に一気にドル売りフラン買いの動きが活発化。
0.98100付近でいったん支えられたものの値下げが再開、0.97470手前で持ちこたえるまで一方的な値下がり展開となった。
先週(6/24週)は先々週(6/17週)の下落を引き継いで0.97000を割り込む場面があったが持ち直し、終値0.97649で週を終えた。
2019/7/1(月)~7/5(金)のドルスイスフランチャートのおさらい
値 | 先週(6/24週) | 今週(7/1週) |
始値 | 0.97547 | 0.97874 |
高値 | 0.98141 | 0.99321 |
安値 | 0.96938 | 0.97792 |
終値 | 0.97649 | 0.99162 |
ボラ | 120.3pips | 152.9pips |
方向 | 横ばい | 上向き |
月日 | ボラ | 説明 |
7/1(月) | 104.8pips | 下に窓を明け 閉まらず上昇 |
7/2(火) | 53.5pips | 0.99000手前で 抑えられる |
7/3(水) | 39.0pips | 引き続き 上値重い |
7/4(木) | 27.2pips | 様子見 |
7/5(金) | 92.4pips | ドル買い先行 0.99230付近で阻まれる |
2019/7/1(月)~7/5(金)のドルスイスフランはどう動いた?
今週(7/1週)は米雇用統計結果を好感したドル買いもあって、152.9pipsとしっかり上昇して週を終えた。
今週(7/1週)前半は、6/3週・6/10週を下支えした0.98890付近の強い抵抗線に上昇を阻まれ失速。
7/5(金)の米雇用統計結果からドル買いフラン売りが進んであっさりと0.98890付近を突破、6/10週後半を支えた0.99230付近で上値を抑えられて次週(7/8週)に引き継いだ。
来週(7/8週)のドルスイスフランの注目ポイントは?
線種 | 価格帯 | 説明(いずれも紫線) |
抵抗 | 1.02040 | 4月後半~5月初めの 強力な抵抗線、レンジ上限 |
抵抗 | 1.01590 | 4月後半~5月初めの支持線 レンジ下限 |
抵抗 | 1.01130 | レンジ下限1.01590付近 ブレイク後の抵抗線 |
抵抗 | 1.00550 | しっかりとした支持線 5/28(火)現在は抵抗線 |
抵抗 | 1.00030 | 2月後半の抵抗線 |
抵抗 | 0.99700 | 1月後半の抵抗線 2月後半の支持線 |
抵抗 | 0.99230 | かなり強力な支持線 下抜けると下落加速 |
抵抗 支持 | 0.98890 | 6/3週・6/10週の 強い支持線 |
支持 | 0.98640 | 1月初の抵抗線 |
支持 | 0.98100 | 1月初の やや強い支持線 |
支持 | 0.97470 | 1月初の支持線 |
支持 | 0.97160 | 1月初の支持線 |
支持 | 0.96980 | 2018年9月半ばと 10月半ばの抵抗線 |
支持 | 0.96500 | 2018年9月の 強い支持線 |
5/7(火)より続く下落傾向を維持
令和改元に伴う超大型GWが明けた5/7(火)から続く、ドルスイスフランの下落傾向はしっかりと維持された。
確かに7/5(金)の米雇用統計結果を好感してドル買いが進んだが、米中貿易摩擦問題など米ドル絡みで解決すべき課題が山積している。
米国の地政学的背景を考慮すると、今週(7/1週)に引き続き次週(7/8週)も上昇するか少々心許ない印象だ。
0.99230付近を維持できるか?
次週(7/8週)は、まず0.98230付近をしっかりと維持できるかに注目したい。
上を見ると6/17週の前半を支えた0.99700付近の抵抗線があり、上抜ければ1.00000付近まで挑むことは可能。
上昇に失速感があれば0.98890付近がサポートするが下抜けてしまうと0.98640付近でさらにサポートが入り、そのまま0.98400付近でサポートされるまでは値を下げる可能性がある。
上目線では0.99700付近を突破する値動き、下目線では0.98400付近の下抜けする値動きに注目したい。
まとめ:次週7/8週のドルスイスフランの注目ポイントは?
これまでの内容をまとめると、7/8週のドルスイスフランの注目ポイントは次の通り。
- 5/7(火)より続く下落傾向はしっかりと維持されている
- 0.98230付近を維持できるかに注目
- 上値は0.99700付近を突破する値動きに注目
- 下値は0.98400付近を下抜けする値動きに注目
- 米ドルはまだ堅調とは言えず、サプライズに注意
米雇用統計の結果を好感して一時米ドル買いが進んだが、これまでのドル売りが蓄積している分だけまだまだ弱含みとなっており、7/1週の上昇に一喜一憂せずに値動きを丁寧に追っていきたい。