5/20週の豪ドル円のおさらいと5/27週の注目ポイントをまとめました。
2019年の豪ドル円の転換期となる可能性が高い5/27週も目が離せませんね!
2019/5/20(月)~5/24(金)の豪ドル円チャートのおさらい
先々週(5/6週)と先週(5/13週)の豪ドル円チャートのおさらい
値 | 先々週(5/6週) | 先週(5/13週) |
始値 | 77.070 | 76.739 |
高値 | 78.047 | 76.885 |
安値 | 76.342 | 75.330 |
終値 | 76.956 | 75.580 |
ボラ | 170.5pips | 155.5pips |
方向 | 下向き | 下向き |
先々週(5/6週)お先週(5/13週)も、値下がり続けた週となった。
限定的な反発上昇を含むものの、4/17(水)から始まった下落傾向はボラティリティを弱めることなく続いており、4/17(水)の週を含めると5週連続の下落となる。
先週(5/6週)には、今年年初のオーバーシュートを除くと今年の値動きの底となる75.400付近のサポートラインにタッチしており、年初の価格帯に戻ってきた格好となっている。
2019/5/20(月)~5/24(金)の豪ドル円チャートのおさらい
値 | 先週(5/13週) | 今週(5/20週) | 説明 |
始値 | 76.739 | 76.079 | 下に大きな窓を 開けてスタート |
高値 | 76.885 | 76.390 | 売り圧力に押され 上昇は限定的 |
安値 | 75.330 | 75.391 | 75.400付近に サポートされる |
終値 | 75.580 | 75.717 | 月・火・水を支えた 75.830付近が抵抗に |
ボラ | 155.5pips | 99.9pips | 低調に推移 |
方向 | 下向き | 下向き | 下落傾向衰えず |
月日 | ボラ | 説明 |
5/20(月) | 58.0pips | 大きな窓を 開けて上昇 |
5/21(火) | 66.2pips | 東京時間で下げて NY時間で上がる |
5/22(水) | 35.3pips | ジリ安 |
5/23(木) | 48.9pips | 75.400付近で 下げ止まる |
5/24(金) | 43.8pips | 75.400付近に 接触・反発上昇 |
平均 | 50.4pips | ボラティリティ さらに低下 |
2019/5/20(月)~5/24(金)の豪ドル円はどう動いた?
前週週末の5/16(木)・5/17(金)に75.400付近を割り込んでしまったショックからか、5/20(月)は猛反発して上昇するが継続できず限定的に終わる。
その後は週末までジリジリと値を下げたが、75.400付近に触れると条件反射のように反発する値動きを見せて75.717で終えた。
5/20週は前週5/13週の高値安値にすっぽりと包まれており、上値の重さと75.400付近のサポートラインとの狭間に押し込まれて値動きの幅をジリジリと狭めた。
来週(5/27週)の豪ドル円の注目ポイントは?
線種 | 価格帯 | 説明 |
抵抗 | 80.500 | 4/18(木)高値付近 |
抵抗 | 79.600 | 2019年レンジ上限 |
抵抗 | 77.800 | 2019年レンジ下限 |
抵抗 | 77.000 | 今年1月前半の 強力な支持線 |
抵抗 | 76.400 | 2016年6~9月の 強力な支持線。 |
支持 | 75.400 | 年始オーバーシュート直後の支持線 ここを抜けると新たな局面に移行 |
支持 | 74.100 | 2019年の奈落(5/25(日)現在) |
75.400付近のサポートがどこまで持つか?
5/20週は前週までと比べてやや下げ幅を縮小したように見えるが、75.400付近のサポートラインがよく作用した結果と考えられる。
5/20週では下落傾向に反発上昇する場面が散見されたがことごとく上値を押さえ込まれており、未だ下落傾向のボラティリティは衰えていない様子。
この下落傾向のボラティリティ健在の中で、5/13週と5/20週の2週に渡って下落を食い止めている75.400付近のサポートに期待しすぎるのはやや早計かもしれない。
米中貿易摩擦による3つのシナリオが豪ドル円に及ぼす影響
オーストラリアにとって中国は最大の鉱物資源輸入国であるため、豪ドルは中国経済の影響を受けやすい。
現在中国にとってのウィークポイントである対米貿易摩擦の結論として、有識者の間では主に次の3つのシナリオが想定されている。
- 中国が米国に歩み寄る → 米ドル・人民元・米株が上昇
- 中国徹底抗戦、米持ちこたえる → 人民元下落、米ドル下がるが限定的
- 中国徹底抗戦、米打撃 → 米ドル下落、人民元下がるが限定的
「米国歩み寄り」シナリオが想定外なのは失笑ものだが、売り圧力が緩まず75.400付近と74.100付近のサポートラインも迫っており、週を追うごとに値動きの幅が狭まってきている。
この状況によってボラティリティの密度が高まった状態では、些細なニュースで値動きが大きく変動する可能性があり、注意が必要だ。
一方で、豪ドル円に大きな影響を及ぼす米中貿易問題など地政学的状況に新たなニュースがなければ、様子見感が広がって75.400~76.500間でレンジを形成する流れも見えてくる。
まとめ:来週(5/27週)の豪ドル円のポイントは?
これまでの豪ドル円の注目ポイントをまとめると、次の通り。
- 下落継続で上値が重たい状況は変わらず
- 75.400付近のサポートラインの賞味期限を見極める
- 米中貿易問題が行き着く3つのシナリオを考慮する
- サプライズや米中が静かなら様子見感によるレンジを想定
5月最後の週、豪ドル円は2019年の値動きの転換期を迎えるかに注目していきたい。