【復習】11/25週のユーロドルのおさらいと12/2週の見通し

11/25週はジリジリと米ドル買いが進んでいましたが、米国の香港反政府デモ支援が明確になると中国も報復措置を表明して米中関係が一気に流動化して週の最後にやや米ドルが売られました。

12/2週は米雇用統計週なので、サプライズがない限り米雇用統計の結果待ちで冴えない値動きに。

まだ米ドル買いを模索する向きは強く、米ドル売りを助長するサプライズが発生してもその影響は限定的となりそうです。

2019/11/25(月)～11/29(金)のユーロドルチャートのおさらい

【2019/11/25(月)～11/29(金)　ユーロドルチャート(H1)】

【2019/11/5(火)～11/29(金)　ユーロドルチャート(H4)】

前週11/18週の見通しでも指摘したが、11/25週前半は米ドル買いがやや先行して1.09900付近のサポートランに支えられるまでジリジリと値を下げた。

しかし香港の反政府デモを支援する米国の法案にトランプ大統領が署名・成立したことで、中国も報復措置を発表し反発。

米中関係が一気に流動化したことから米ドルを売ってユーロを買う動きとなり、1.10000を割り込んでいたところから値を戻して終値1.10201で週を終えた。

【2019/9/20(金)～11/29(金)　ユーロドルチャート(D1)】

線種	価格帯	説明
抵抗	1.14370	昨年11月・12月と今年3月の抵抗線
抵抗	1.14100	今年2月末の抵抗線
抵抗	1.13900	2月末～3月初の抵抗線
抵抗	1.13430	2月中頃の抵抗線
抵抗	1.13240	4/22週高値付近
抵抗	1.12770	4月前後半の強力な抵抗線
抵抗	1.12120	5/6週の抵抗線 5/13週以降は踏み台に？
抵抗	1.11730	5月の抵抗・支持線 6月も作用しそう
抵抗	1.11440	4月レンジの下限
抵抗	1.11100	かなり強力な支持線ここを下抜けると 2年間の値動きがリセット
抵抗	1.10750	2019年7～8月の支持線
抵抗	1.10560	2017年5月前半の抵抗線
抵抗	1.10270	2019年8月の支持線
支持	1.09900	2017年 4月・5月の抵抗線
支持	1.09400	2017年 4月・5月の抵抗線
支持	1.08700	2017年4月・5月の強力な支持線

香港情勢やウイグル人権問題により米中通商協議が不透明感を増すことに加えて米雇用統計の結果を待つ向きも強く、12/2週は米雇用統計発表まで様子見の冴えない値動きとなりそう。

ただ11/25週を見ると1.10270付近の抵抗が日足高値をことごとく押さえ込んでおり、その作用は非常に強い。

米雇用統計の結果次第だが依然米ドルを買いたい向きは多く、1.09900付近のサポートラインを中心に下値を模索する値動きとなりそう。

上値の目安は1.10270付近の強い抵抗まで、1.09900付近を下抜けた後の下値の目安は1.09400付近までとなりそう。

以上を踏まえて、次週12/2週のユーロドルの見通しは次の通り。

日付	スケジュール内容
12/2(月)	24:00　米建設支出
12/3(火)	12:30　豪政策金利発表 19:00　ユーロ圏生産者物価指数 24:00　米ISM製造業景況指数
12/4(水)	21:00　米MBA住宅ローン申請指数 22:15　米ADP雇用統計 24:00　カナダ政策金利発表 24:30　米EIA週間石油在庫統計
12/5(木)	19:00　ユーロ圏19年第3四半期GDP（確報） 19:00　ユーロ圏小売売上高 22:30　米新規失業保険申請件数 24:00　米ISM非製造業景況指数 24:00　米製造業受注
12/6(金)	22:30　米雇用統計 29:00　米消費者信用残高
12/7(土)
12/8(日)