パウエルFRB議長の議会証言の影響や米指標結果を好感したドル買いも一時的なものに留まり、ドルが売られる方向感は勢いを保ったままの7/8週となった。
そんな7/15週のドルスイスフランの注目ポイントをまとめると次の通り。
- GW直後からの下落傾向が再開
- 0.98400付近を維持できるかに注目
- 上値は今週高値付近の0.99480付近
- 下値は0.97470付近を下抜けると0.97160付近到達は速そう
- 米国絡みのサプライズとトランプ砲に注意
ドル売りが強まってますね。
上値が重たくてトレンドは下落目線。
すぐではないですが、0.93000が見えてきそうです。
2019/7/8(月)~7/12(金)のドルスイスフランチャートのおさらい
先々週(6/24週)と先週(7/1週)のドルスイスフランチャートのおさらい
値 | 先々週(6/24週) | 先週(7/1週) |
始値 | 0.97547 | 0.97874 |
高値 | 0.98141 | 0.99321 |
安値 | 0.96938 | 0.97792 |
終値 | 0.97649 | 0.99162 |
ボラ | 120.3pips | 152.9pips |
方向 | 横ばい | 上向き |
先々週(6/24週)は、前週(6/17週)の流れを受けて下落傾向が強まったが、0.96980付近で支えられた後に反発。
0.97470付近を突破後維持し一時0.98100付近まで上昇したが抑え込まれ失速、終値0.96949で翌週に引き継いだ。
先週(7/1週)は週初めから0.98890付近手前まで大きく上昇、その後米雇用統計前の様子見で中だるみ。
7/5(金)は米雇用統計の結果を好感するドル買いが進み、0.99230付近まで上昇して週を終えた。
2019/7/8(月)~7/12(金)のドルスイスフランチャートのおさらい
値 | 先週(7/1週) | 今週(7/8週) |
始値 | 0.97874 | 0.99092 |
高値 | 0.99321 | 0.99515 |
安値 | 0.97792 | 0.98361 |
終値 | 0.99162 | 0.98398 |
ボラ | 152.9pips | 115.4pips |
方向 | 上向き | 横ばい |
月日 | ボラ | 説明 |
7/8(月) | 48.2pips | 小高く |
7/9(火) | 28.5pips | 0.99480付近の 抵抗で失速 |
7/10(水) | 54.3pips | パウエル砲で ドル売り進む |
7/11(木) | 59.6pips | 米消費者物価指数を 好感 |
7/12(金) | 72.1pips | 大きく下げた |
2019/7/8(月)~7/12(金)のドルスイスフランはどう動いた?
今週(7/8週)は、先週(7/1週)の米雇用統計で進んだドル買いがリセットされた週だった。
0.98440付近で上値がしっかりと抑えられたままパウエルFRB議長の議会証言待ちとなり、利下げ発言でドル売りスタート。
その後、米消費者物価指数を好感してドル買いが入るが限定的、先週(7/1週)を支えた0.98400付近にサポートされるまで下落が続いた。
来週(7/15週)のドルスイスフランの注目ポイントは?
線種 | 価格帯 | 説明(いずれも紫線) |
抵抗 | 1.02040 | 4月後半~5月初めの 強力な抵抗線、レンジ上限 |
抵抗 | 1.01590 | 4月後半~5月初めの支持線 レンジ下限 |
抵抗 | 1.01130 | レンジ下限1.01590付近 ブレイク後の抵抗線 |
抵抗 | 1.00550 | しっかりとした支持線 5/28(火)現在は抵抗線 |
抵抗 | 1.00030 | 2月後半の抵抗線 |
抵抗 | 0.99700 | 1月後半の抵抗線 2月後半の支持線 |
抵抗 | 0.99480 | 6月前半と 7月前半の抵抗線 |
抵抗 | 0.99230 | かなり強力な支持線 下抜けると下落加速 |
抵抗 | 0.98890 | 6/3週・6/10週の 強い支持線 |
抵抗 | 0.98640 | 1月初の抵抗線 |
抵抗 支持 | 0.98400 | 6月後半の抵抗線 7月前半の支持線 |
支持 | 0.98100 | 1月初の やや強い支持線 |
支持 | 0.97470 | 1月初の支持線 |
支持 | 0.97160 | 1月初の支持線 |
支持 | 0.96980 | 2018年9月半ばと 10月半ばの抵抗線 |
支持 | 0.96500 | 2018年9月の 強い支持線 |
ドル売りフラン買いで下落傾向が再始動
パウエルFRB議長の議会証言では利下げの現実味が増し、ドル売りフラン買いの地場が固まった印象。
上のチャートにある緑色の右下がりのトレンドラインは下落傾向を示している。
先週(7/1週)までは下落トレンドを上方向にブレイクしそうな雰囲気もあり今週(7/8週)の値動きに注目していたが、結果は下落再開。
次週(7/15週)に予定されているドル買い材料は乏しく、利下げドル売りを織り込みながらの値動きとなりそう。
0.98400付近を維持できるか?
ドル売りの雰囲気の中で、まずは0.98400付近を維持できるかに注目したい。
上値は今週高値付近の0.99480付近、下値は0.97470付近を下抜けると0.97160付近到達は速そう。
また、米中問題や中東問題など米絡みのサプライズやトランプ砲には引き続きよく注意したい。
まとめ:次週7/15週のドルスイスフランの注目ポイントは?
これまでの内容をまとめると、7/15週のドルスイスフランの注目ポイントは次の通り。
- GW直後からの下落傾向が再開
- 0.98400付近を維持できるかに注目
- 上値は今週高値付近の0.99480付近
- 下値は0.97470付近を下抜けると0.97160付近到達は速そう
- 米国絡みのサプライズとトランプ砲に注意
指標発表を好感したドル買いは限定的で、次週(7/15週)は米ドルの弱含みは変わらずに推移しそうだ。