5/30(木)から一気に上昇傾向に入ったゴールドドル。
この記事を書いている6/3(月)22時現在も上昇中だが、1316.00付近の抵抗線にしっかり反応している様子。
一見してまだまだ上昇を続けそうな勢いのゴールドドルだが、上昇傾向を過信せずに注意深く値動きを見る必要がある。
これらを踏まえて6/3週のゴールドドルの注目ポイントは次の通り。
- ゴールドドルの上昇傾向が今後も続くか?
- 上昇が続くなら1321.80付近、ついで1328.80付近を上抜けるか?
- 反転下落なら1316.00付近または1321.80付近に跳ね返され下落するか?
- 米雇用統計の様子見なら1301.00~1316.00間でレンジを形成するか?
- 米中貿易問題絡みの経済ニュースとトランプ砲に注意
米ドルを売ってゴールドに資産を移すながれは継続中。
いつまでも上昇できないので、勢いがなくなり下落に傾く瞬間を逃さないよう値動きを注視ですね!
2019/5/27(月)~5/31(金)のゴールドドルチャートのおさらい
2019/5/20(月)~5/24(金)のゴールドドルチャートのおさらい
値 | 先々週(5/13週) | 先週(5/20週) |
始値 | 1287.27 | 1277.53 |
高値 | 1303.32 | 1287.27 |
安値 | 1274.83 | 1269.52 |
終値 | 1277.58 | 1284.86 |
ボラ | 2847pips | 1775pips |
方向 | 横ばい | 横ばい |
先々週(5/13週)は1266.30付近で底を打った後の上昇の流れを引き継いで、1301.00付近の抵抗線に阻まれるまで上昇。
その後は米ドル買いが先行し、1266.30付近の強力な支持線の手間の1277.58と始値を割り込んで週を終えた。
先週(5/20週)の前半は様子見の値動きが続いたが、5/23(木)のニューヨーク時間にドル売りゴールド買いが加速、1288.60付近に抑えられながらも1284.86と始値を切り上げて終えた。
2019/5/27(月)~5/31(金)のゴールドドルチャートのおさらい
値 | 先週(5/20週) | 今週(5/27週) | 説明 |
始値 | 1277.53 | 1284.74 | 様子見スタート |
高値 | 1287.27 | 1306.93 | トランプ砲被弾 ゴールド買い進む |
安値 | 1269.52 | 1275.03 | 先週安値を 割り込まず |
終値 | 1284.86 | 1305.25 | 1301.00付近を しっかり突破 |
ボラ | 1775pips | 3190pips | 5/30(木)から 一気に動機付く |
方向 | 横ばい | 上昇 | ゴールドへの 資産移動加速 |
月日 | ボラ | 説明 |
5/27(月) | 361pips | 方向感なし |
5/28(火) | 1052pips | 方向感なし |
5/29(水) | 661pips | 方向感なし |
5/30(木) | 1414pips | NY時間から 一気に上昇 |
5/31(金) | 1925pips | 対メキシコ関税の トランプ砲被弾 |
平均 | 1082.6pips | 主に5/30(木) 5/31(金) |
2019/5/27(月)~5/31(金)のゴールドドルはどう動いた?
各通貨ペアだとわかりにくいがゴールドドルのチャートを見ると、いかに米ドルが弱まっているかがよくわかる。
5/27週は前半こそ様子を伺う値動きだったが、5/30(木)のニューヨーク時間からドルを売って資産をゴールドに移す値動きが加速。
1309.00付近にある抵抗線の手前で勢いが緩んだものの、しっかり上昇して1301.00付近を易々と突破した1305.25で週を終えた。
この記事を書いている6/3(月)22時現在も5/27週を引き継いでゴールド買いは進んでおり、米ドルの弱体化が進んでいる。
来週(6/3週)のゴールドドルの注目ポイントは?
線種 | 価格帯 | 説明(いずれも紫線) |
抵抗 | 1328.80 | 2月後半の抵抗線 |
抵抗 | 1321.80 | 1月末・3月末の抵抗線 2月末の支持線 |
抵抗 | 1316.00 | 2月前半の抵抗線 |
抵抗 支持 | 1309.00 | 2月前半の支持線 3月・4月の抵抗線 |
支持 | 1301.00 | 5/13週に形成 |
抵抗 | 1294.50 | 4月前半の強い抵抗線 |
抵抗 | 1287.30 | 3月前半の強い抵抗線 3月後半の強い支持線 4月後半の抵抗線 |
抵抗 支持 | 1278.00 | 1月後半の強い支持線 4/15週・4/22週の支持・抵抗線 |
支持 | 1271.30 | 4月後半~5月前半の支持線 |
支持 | 1266.30 | 4/15週・4/29週の強力な支持線 ここを下抜けると下落局面に移行 |
米ドルが下げ止まるなら上昇への過信は禁物
この記事を書いている6/3(月)22時時点でのゴールドドルの値動きを基に解説する。
ゴールドドルの上昇には確かに勢いがあるが、米ドルの通貨ペアはニューヨーク時間に入っても変動が少なく下げ渋っている。
5/30(木)~5/31(金)~6/3(月)の上昇傾向は1/24(金)~31(金)の上昇傾向に似ており、この時は1321.80付近の抵抗線に抑えられた後、値動きの調整を経て再上昇している。
6/3(月)以降も上昇する可能性は高いがいつまでも上昇傾向が続くわけではなく、1316.00付近もしくは1321.80付近で上昇の勢いを削がれる可能性もある。
1309.00付近を中心とした値動きか?
今週6/3週は米雇用統計週であり、サプライズがなければ米雇用統計発表の6/7(金)まではレンジ相場となるのが通常の値動き。
しかし5/31(金)の対メキシコ関税表明によるトランプ砲、また中国による対米関税600億ドル発動と米ドル周辺はサプライズに事欠かない状況。
この状況下で上昇が続くなら、1321.80付近を突破できたら次に1328.80付近まで値動きを伸ばすことができるかに注目したい。
この状況下での下落は限定的かもしれないが、1316.00付近もしくは1321.80付近の強い抵抗に抑えられて下落する可能性がある。
通常通り米雇用統計発表待ち伴うレンジを形成する場合は、1301.00~1316.00間で方向感のない値動きとなりそうだ。
まとめ:来週(5/27週)のゴールドドルのポイントは?
これまでの内容をまとめると、6/3週のゴールドドルの注目ポイントは次の通り。
- ゴールドドルの上昇傾向が今後も続くか?
- 上昇が続くなら1321.80付近、ついで1328.80付近を上抜けるか?
- 反転下落なら1316.00付近または1321.80付近に跳ね返され下落するか?
- 米雇用統計の様子見なら1301.00~1316.00間でレンジを形成するか?
- 米中貿易問題絡みの経済ニュースとトランプ砲に注意
6/3(月)22時半時点で、ゴールドドルは1316.00付近の抵抗線に抑えつけられて上抜けない状況になっている。
米ドルとの通貨ペアの値動きをよく確認して、米ドルが強さを取り戻すタイミングを逃さず先手を打てるトレードをしていきたい。